新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

オールドルーキー

2021年1月30日
新年の挨拶タイミングは逃してしまったから

書かないけど

あくまでも僕の個人日記でもあるので

「日記」の側面のあることを。

 

1月の6日より契約社員としてとある派遣会社に登録し

とある企業へ派遣されて働いている。

大雑把に映像関連の仕事(映像編集)をしている。

それで約1ヶ月が経ったので書き留めておきたい。

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まあ、僕も気がつけば47歳。

1995年に制作進行助手としてデビューして以降、、、

いや、厳密には↑この時の仕事でギャラ貰ってないんだけど。

まあ、お金貰った最初の仕事も95年の終わりだから

95年デビューってことで。

なんだかんだと25年、

映画学校を卒業して以降フリーランスとしてやってきた。

 

で、ここに来て2011年以上にヤバいと感じ

2020年の12月に一つの案件が終わるタイミングで

「安定」を求めて求職活動をすることにした。

こんな状況でなければ1,2ヶ月もぼーっとしてれば

次の案件が入ってきて、、、って流れなんだが

 

ああ、今回(今年)はヤバいかもしれないと判断したのです。

 

実は、映像系の派遣会社にはデビュー当時から登録はしていて

派遣社員としてではなく「請負」で案件ごとの仕事を貰っていた時期もあった。

が、その時期というのは20年近くも前。

20代後半から30代前半の時期。

 

世間一般で言うやり直しの効く頃合い?

ってやつかしら。

 

で、年齢的な不安はあったけど

派遣会社のサイトで表示される仕事で気になったものを

いくつか「やりたい!」としてボタンを押してみた。

 

まーまーまー

 

見事に断られるね、

もーねー、早いものは

ポチっとサイト上のボタンを押した数時間後にお断りメールが来る。

次から次へとお断りの連絡が入る。

いっぺんにお断りメールを入れたら凹んでしまうと思われたのか

1周間をたっぷり使って10案件近く全てお断り。

 

凹むというよりも、まあ、そうだよなって思ってた。

誰でも絵を書く時は真っ白な紙を使いたがるだろうし

すでに裏も表も書き込まれた紙なんて誰も使わないよね。

余白だってあんまりないだろうし。

 

でもね、むしろ真っ白じゃ対応できない案件もあるんじゃないか

真っ白じゃないからこそ手伝える仕事もあるんじゃないか

そう思って色々と募集記事にポチってた。

映像派遣会社以外のサイトからもポチポチやってた。

昨年の12月の半ばに抱えていた案件が終わることが決まっていたから

11月の上旬には動き初めていた。

片付いてすぐに次の動きをしたかったから。

 

いやー、全然だめでした。

 

いくつかは連絡すら帰ってこない。

長ったらしい履歴的なこと書かされて辟易したのに

そういうところに限って返事がない。

おいおいトラブっても嫌なので

正直に書けるところは全部書いたよ。

VPのことも映画のことも書けるところ全部。

 

一番お断りで多かったのは

経歴が当方と合わない、、、的なもの。

 

は?

 

いや、編集ソフト(Premiere/Final Cut)を

説明なしに扱えるって条件だけだったはず、、、

 

どこにも経歴で採用不採用判断しますなんて書いてない。

 

年齢的にNGですって言われた方がよほどしっくりくるけども。

そうは言えないのは知ってるけどさ

こういうのって余計時間を無駄にしているさせているだけだと思うね。

 

んで、まあ、色々と何社も断られたんだけど

最終的にはAという派遣会社で断られたハズの会社に
Bという派遣会社から応募したら通った、というオチに。

んー。

色々邪智しちゃうのは

先方に話をする前に派遣会社の段階で

駄目だと「事前に、勝手に」判断して切った、、、か

数日の間に先方さんが採用方針を変更した、、、か

 

あえて調べてはないけど

現状でどっちの可能性が高いか、までは判断できてますが

そんなことはどーでも良いのです。

 

今、編集作業でお世話になっている会社さんですが

チリ一つの文句もない素晴らしい会社なんです。

 

逆に今まで僕はどれだけ大変な状況にいたのかってのが

わかりすぎて泣けるくらいに環境が良いのです。

過去に僕は、

殴られたり、蹴られたり、2時間睡眠が2週間続いたり
深夜になるから飲んでおけと眠気覚まし飲料を2本飲まされて

2日間不眠不休で働かされたり(実際眠くなかった)

「お前は使えないから帰れ!」と怒鳴られて

辞めようかと思ったら余計に怒られて大変な目にあったり

1週間撮影が残っている作品のヘルプに行けと地方に言ったら

1ヶ月撮影が残っていて帰れなかったり

風呂もカーテンもない事務所に1ヶ月軟禁状態で仕事したり

朝5時に撮影が終わって、翌日の予定を見たら7時出発だったり…

 

そんな昔を考えたら天国を突き抜けて宇宙の果てに行くくらい

素晴らしい環境で仕事をさせて貰ってます。

 

ですが、やはり過去に書かれた絵が邪魔をする時があります。

真っ白じゃない分、様々な場面で色々な言葉が頭をよぎります。

 

でも、今回の仕事を始めるにあたり

いえ、仕事中も思い出すごとに言い聞かせています。

 

「謙虚になれ、謙虚に行け、黙れ、黙っておけ、

           タイミングはきっと今じゃない」

 

多少、知っているとはいえ

業界も違うし、自分の経験則なんて当てにならない。

真っ白じゃないなら、真っ白にすればいい。

それで、もし、自分の経験が必要になるのであれば

その時、その部分だけ白を剥がせば良い。

 

竹原ピストルの「オールドルーキー」って歌で

「大切なのは走り始めることじゃない

        走り始め続けることだ。」

って歌詞がある。

 

スタートはいつしたって、何度したっていい。

 

何度でも走り始めればばいい。

 

さあ、やろうぜ。

まだ俺は30年近く生きる予定があるんだ。
立ち止まってもまた走り出すぜ。