新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

助監督は電気ディレクターの夢を見るのか または 響けカチンコよ と助監督は言った。

12月7日

友人の日記(mixi内)に

彼が健康診断に行って

その結果が最悪だったことを書いていたので

コメントを書こうと思ったのだけど

思いついたのでこっちに書く。

俺はかれこれ10年以上は

健康診断ってやつを受けていない。

恐らく、どこかしら悪いし、

何かしらの病気はあるだろう。

数年前に献血に行って断られたくらいだから。

(なんか肝臓が悪いって言われた)

だから病院なんて行った日には

確実に病気にされてしまうだろうし

痛くもないのに、痛いと思えてくるかもしれない。

そんなのは嫌だし

病気で結構!と言い返してやりたい気持ちもある。

だが、俺も奥さんと子供がいる身だ。

少しでも長く稼ぎ

少しでも楽に生活をさせてやれねばならぬ。

で、こんな質問を考えて

自問自答してみた。

『5億で映画を撮らせてやる。

 だがその代わり10年寿命縮まるよ。確実に』

うん、と言った瞬間に寿命が来るかもしれないし

80歳だった寿命が70歳になるのかもしれない。

自分のデットエンドの日はわからない。

どーするよ?

映画を撮るか、10年生きるか。

結構悩んだ末に

こう結論した。

つまりは10年は確実に生きる訳だ。

10年縮める分がある訳だから。

なら、その10年で

死に物狂いで戦うしかないんじゃないか?

10年経つと息子は11歳。

何かを託せる年齢だとも思う。

だから、俺はその誘い断る。

5億の映画なんて

簡単に撮れないのは百も承知だが

10年あるんだ、賭けるなら

そっちに賭けても良さそうじゃないか?

間違った答えかもしれないし、

そうじゃないかもしれない。

そんなことは

質問自体が荒唐無稽なので

関係はない。

ただ、6年前なら答えは違っていただろう。

来年、その10年だと思って

やってみようじゃないか

モ○○さんよぉ。

あ、もしかして俺と答え逆?

× × × × × 

今月頭の仕事の制作さんが

なかなか電話に出ないので

ギャラの話しが結論にならない。

大筋で話しはついていたので

もう、うだうだ電話待ったり

留守電入れたりするのが

面倒なので

当初の交渉通りの金額で

請求書を出した。

後で文句の電話があるかもしれないが

数回留守電入れたのだから

それに留守電入れて数日経っているのだから

有る意味、こちらも正論というか正攻法だろう。

と、思う。

こちらの感情としては

終わった仕事はどんどん請求書にしたいのだから。

ということで

いよいよ今月の撮影も

後1本(今日現在)となった。

これが仕事納めとなるのだろうか?

いや、実はすでに今月内の撮影で

1本オファーは来ていて

スケジュールが確定次第

連絡がくる手はずになっている。

スケジュールが合わなければ流れてしまうが。

ぎりぎりまで

自分のスケジュールがわからないってのも

フリーの面白さというか

大変さのひとつであるが。

明日、いきなり山のように仕事が来るかもしれないし

今月の仕事を最後に全く仕事が来ないかもしれない。

どうなっていくのか、皆目検討もつかない。

先日の撮影でその時の監督に

デビューからフリーでしたと言ったら

すげーと言われました。

どうやって、生きてきたんですか?と。

ま、なんとかなるもんです。

体力と根性さえあれば10年はいけますよと。

さあ、戦いの年まであと24日。

死に物狂いで戦うか

余裕のよっちゃんで戦うか

もう、なんにも先が見えない

893な稼業でございます・・・

じゃ!

※今日のタイトルの元ネタ

「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」

「流れよわが涙 と警官は言った」

どちらも、フィリップ K ディックの小説タイトル。