新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

セントーくん。

12月4日
うちの息子は銭湯が好きだ。
こうして寒い夜になると
幼稚園の帰りとかに

ふと、
「大きいお風呂に行きたい…」

と呟くのだ。
まあ、もう4歳なので
自分で脱げるし着れるので
連れて行く方としても
わりと楽になったんだが、
行くとなれば着替えやらお風呂セットやら
面倒じゃないと言えば嘘である。

そうそう、最近、一番近所にあった銭湯が
無くなってしまってて、
それを見た息子はたいそう残念そうだった。

「ああ、もう、大きいお風呂には行けないの?」

そんなこたーない。
が、ほいほい行けることも無い。
それだけのことだ。

で、昨日、息子が帰宅してすぐに
「銭湯に行きたい!」って言ったんだけど
すでにお風呂は作ってあって、

「そういうことはもっと早く言うんだ
 例えば朝とか……朝とか、朝とか」

「えー、朝言わないと行けないのぉ~」

「……そうだ」

って、昨日の今日なので、
今日は、お風呂を作らずにいたら
帰宅するなり息子が

「今日、銭湯行ける?」

って。
で、まあ、それを予想したいたから
お風呂は作らないでおいたよと。



ちょうど、娘は公園疲れで
深い眠りについていたもんで
二人で銭湯に向かった。

初めて行く銭湯。

古くからある佇まいだったが、
決して汚いわけじゃなく、古い。
古いが手入れがちゃんとしているから
なんというか、非常に落ち着ける空間。

うん、この銭湯キープ!



「お風呂、あっついから、
 ザバザバ水入れていいからね。熱いからね」

と番台のおばちゃんが、
息子に向かって親切に教えてくれた。

でも、水をいくらザバザバ入れても
これ、もしかして熱湯?
五右衛門風呂で直火なんじゃ?ってくらいに熱い。
そもそも、僕は長湯も駄目だし、
どちらかといえば、なんとかの行水ってやつ。

ザバザバ水を入れる中、
もういいかな、と、足を入れるも
入れた足が真っ赤になるほどに熱い。

が、

「あ、もう大丈夫だよ、平気!」

とか言って見ずを止めた。

「は?まだ熱いよ!止めるな!水を!」

「だって、もったいないよ……」

あああああ、エコだなぁ。

エコでありエゴだな。
自宅では水を出しっぱなしにしたら駄目と言いながら
こうして銭湯でお風呂を冷ますために水を垂れ流す。

息子はザバザバ流れる水を見ているのが
痛々しかったに違いない、
間違ったことをしている気がしたのだろう。

熱いくらいなんだ!と。
我慢すればいいじゃないか、
我慢して入れば水は要らないよ。と。

まあ、根本的な問題はさておき
ザバザバ出る水を見て
罪悪感を覚えたのは
悪いことじゃないなぁと。

でも、俺が、
おばちゃんが良いって言ったんだから!と
水をザバザバ出すのは
エコじゃない、むしろエゴなんだろう。

いや、エコだエゴだと
うまいこと言ってる風と気取ってるだけだ。
ただ、自宅の水を出しっぱなしにするのは
水道代だって無料じゃないからで、
銭湯はすでにお金を払った後だからで、

なんと申しますか

子どもには、そこまで話してませんが。


それがエゴなんですか?


って、何でクエスチョンなんだ。
聞いてどうするよ。

な。

うん。




で、で、で、
またも、懸賞に応募したやつが当選した。
今度は奥さんが応募したやつで、
なんちゃらのクリスマスパーティーってやつ。



最近、懸賞によく当たる。



この勢いで年末なんちゃら宝くじも?



いや、買わない、買わない。



じゃ!