新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

諦めるしかないのか!

12月3日
今日夜に予定されていた
打ち合わせが急遽中止になった。

で、半年近く髪の毛を切ってなかったので
ちょうど、先日、自宅の近所に
新しい美容室がオープンして
なんと、カットのみだと980円だってんで
近いし安いし行ってきな!と
奥さんに言われて行ってきた。

まあ、あれだ、シャンプーもブローもしてもらうと
美容室の隣に古くからある床屋さんと
似たり寄ったりの金額になるんだが、
980円だと本当にカットのみなんだなと。

いや、色々言いたいことが沢山あるんだけど
一番言いたいことはですね、
座って、数分経ち、髪の毛を切り始めてすぐでしょうかね。
もう、瞬間的にというか、突発的にというかですね。
わかってしまったんです。

この人、ヘタクソだって。

いえ、僕には髪の毛を切る能力も技術も無いですが、
切ってもらった経験はありますし、
ヘアメイクさんの技ってやつも
見たことも体験したこともあるわけです。

うん、そんなことは多分関係無くてね。

もう、なんていうのだろう
見てくれ?

いや、佇まい?

違うな、雰囲気?

なんか、一瞬だけで
その人の人となりが分かってしまったというか
ハサミの音からして違うような…


って、一度そう思ってしまうと
見る見ると自分の頭がハサミで
テキトーに切り刻まれているようで
とはいえ、今、中止することも…

そんな心配をよそにして
おばさんは僕の髪の毛を
バサバサと切っている。

「クセっ毛ですねー」

「随分と伸ばされていたんですね」


いや、そんなことどーでも良い。
ハサミの一回一回を真剣にやってくれ。
どうせ、僕と会話をしたって
覚えて無いだろうし、覚えられたって
次回に行くことは、
恐らく永遠に近い時間が必要であると思われるし

安いからという理由では
二度と髪の毛を切ることは無いだろうと。




「なに、その頭ーっ!ははははは!」




いや、奥さんが行けって言ったんでしょ?
うん、わかった行くよって行ったのは僕ですけども
変な頭って言い草も無いじゃない?
言えば良かったって、
僕が床屋でも美容院でも
必要以上に無口なのをご存知でしょうに…




子どもたちだけが
数時間前と変わらずに
パパと接してくれたのでした。

そう!人間中味じゃ!

じゃ!