新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ぬか漬けの味。

12月7日
息子、娘らの発表会も終わり
幼稚園内でのパパグループ飲み会にも行き、
カールじいさんと空飛ぶ家の3D版も見た。

そして、今日は横浜の祖父母・母の家に行った。

昨年からいろいろあって
1年以上ぶりの祖父母宅である。




家の子どもたちには
最近若干良くはなっているけども
食物アレルギーがあって
外食はもちろん、自宅でも、他所でも
食事には気を使わないといけない。

そういうこともあり
母には1週間ほど前には連絡を入れておき
何か用意してくれるのであれば、
考える時間が数日あるようにとしている。
そんなこともあって、
毎回、子どもたちの好きな物が食卓に並ぶ。
というよりも、好きな物を覚えておいてくれているし
そうでないと出されても食べられない。

だから、子どもたちは
バクバクと昼食を勢いよく食べる。
作ったかい、買ってきたかいのある食べっぷり。




で、僕の目の前にはぬか漬けが出されるのだ。

お前は、ぬか漬けさえあれば
他には何もいらないでしょう?と毎回言われる。
毎回、その通りだと答える。

だけども、細かく、詳細に言うとだ。
家で漬けた、母が漬けた、ぬか漬けであれば
他におかずなんぞ無くても良いという意味なのだ。
買ってきた漬け物はいらない。

これが食べたいから帰る…
いや、行く。
祖父母と母は僕が結婚してから
引越しをしているので、
現在の横浜の家に愛着はまるでない。

だから、行く の表現が正しい。



母も、数日前に行くと言えば
子どもたちの食事の心配はもとより
このぬか漬けの準備も始めてくれる(らしい)

今回のぬか漬けは キャベツ だった。

とんでもなく旨い。
どこでも食べられるような
ちょっとした漬け物ではない。
スーパーで売っているような 浅漬 でもない。
4、5日漬けに漬けた、ぬか漬けなのだ。



僕はこのぬか漬けに
味の素をガンガンとふりかけ、
さらに七味唐辛子をザバザバかけ、
最後に醤油をドボドボとかけ、
熱いお茶のかかった白米に、
ドサッとのせてかき込む。

これが旨い。

最高の幸せと贅沢を感じることができる。



これを数日前から仕込んで
キャベツのぬか漬けは
ぬか床に水が溜まったりして
かなり面倒臭いと言われたけども
(キャベツのリクエストはしていないが)
孫のアレルギーを考えた食事より
むしろぬか漬けに力が入っていることが、
なんとなく、いや、まあ、ありがたいというか、
出来れば、毎月宅配して欲しいというか。




さて、僕の祖父母、
息子や娘にとってはひいじいさんとひいばあさん。
相変わらずタンパクな二人だが、
さすがに数年ぶりなので
大きくなった息子と娘にびっくり。
ひとしきりびっくりしたら、
そうだ、そうだ!とTVを直してくれ!と
じいさんが僕に言ってくる。
そうだ、これもだ!とリモコンにある
謎のボタンの説明をして欲しいと言われる。
(省エネボタンだった)
これもだ、これもだ!とVHSテープを渡されて
DVD化をして欲しいと頼まれる。
(実際はCDにしてくれと言われる)

気楽に話せる電気屋の兄ちゃんのようだ。

まあ、いい。


そんなじいさんが
僕は子どもの頃から大好きだ。
根っからの職人で
わからないことは徹底的に追求するし
壊れたのなら、
まずは分解して直そうと試みる。

そんな性格だから、
僕が行くと、聞きたいことが山ほどあって
特に自分が分からない電気関係のことを
どんどん聞いてくるのだ。
また、80過ぎてんのに
説明をスーッと飲み込んでいくし
意味不明な説明をすれば突っ込んでくる。

今年はいろいろあった。

いろいろで片付けられないことも多いけど
来年がいろいろとある年なのか、
いろいろの色がどんな色なのか、

幼稚園のうたで聞いた

どの色が好き?赤色が好き!
一番早く無くなるよ赤いクレヨン!

がぐるぐる頭を回っている。


最後の歌詞が全部の色が好きで
全部のクレヨンが一番早く無くなるって
そういう現象はおかしいだろうと。




そんな感じだ。




まだ、舌にキャベツのぬか漬け
の思いでが残っている。
その内に寝てしまおう。





じゃ!