9月28日
今にも雨が降りそうな天気だったが
日曜日ということもあり、
子どもたちは外に出たがってしょうがない。
でも、いざ、公園に行って雨でも降ろうものなら
それこそ、近々運動会があるってのに
風邪を引いたりすると大変だ。
それで、奥さんと子ども二人を連れて
近所にお買い物に行くことにした。
既に、娘は”お買い物”と聞くと
胸が躍るようで
ちょっとした近所であっても、
お買い物には絶対に付いてくる。
外に出ようとする気配を逃さない。
で、4人で外出。
お買い物という名目ではあったが
当初は”散歩に行こう”と俺が言ってしまったため
息子はお買い物じゃなくて散歩がいい！と
よくわからない駄々をこねたために
歩いて駅の方まで行く。
そうすればお買い物への行きと帰りは散歩である。
が、息子は歩きだしてすぐに
歩きたくないモード全開。
なんだよ！じゃ、おんぶしてやろうか？
と言うと、嫌だ、歩く！と言う。
「ならキビキビ歩かんかい！」
と言うとのそのそと歩き出す。
娘はすでにベビーカーで寝ていたが、
たたき起こして ”歩く？” と聞いてやると
”歩く”というので息子と交代させる。
もちろん、それも嫌がるので、
”順番だから、な？”というと
納得した様子でベビーカーに。
で、娘が歩きだしたかと思うと
”抱っこしてー、おんぶしてー”だ。
まあ、重い息子よりは
軽い娘の方がおんぶは楽。
駅前のスーパーに近づくと
今度は ”腹が減った” と息子。
近くのうどん屋で昼食。
それから奥さんとお買い物をして…
すぐに帰ろうとしたんだが、
何かしらの戦利品が無ければ
帰ろうとしない息子。
スーパーに目的のおもちゃが無かったのだが、
どうしてもガチャガチャをやりたいと。
「なら、自分のお金でやれば？」
と言うと、やる！だって。
つーか、毎度息子は
このガチャガチャに泣かされている。
欲しい物が一発で出ることはまず無い。
だが、それを頭ではわかっているのに
納得できない、したくない、出るまでやりたい。
となる。
いや、逆にガチャガチャで
欲しい物が出た瞬間の感動が
忘れられないのだろう。
もう一度、アドレナリンというかエンドルフィンを
求めているに違いない。
で、奥さんはスーパーに買い物胃に
俺は息子と娘を連れて
おもちゃ売り場にあるガチャガチャコーナーへ。
ここには沢山の種類がある。
この一角だけでも20種類以上はあり、
他の場所も含めたらキリが無いほどある。
まあ、息子がガチャガチャをやる以上
娘がボーっと待っていてくれているはずは無い。
ベビーカーから抜け出そうと必死でもがき
最近お気に入りのプリキュアのカードダスを指差す。
「げっ？ これ300円じゃん。他のにしな他のに」
「息子は？ うん、200円か。
100円のは無いの？無い。あ、そう」
一途な息子はゴーオンジャーの
ストラップガチャガチャでゴーンブラックを。
娘は、俺があれほど200円のやつと言うのを
嫌がったにも関わらず、
買う寸前で、200円のシールに鞍替えした。
息子はレッドじゃないから
なんとなく中途半端な表情だったが、
目的の戦利品を得たので少しは落ち着いた。
が、じゃ、帰るよーとベビーカーに娘を乗せようとしたら
「嫌！ベビーカー乗りたくない！」
「乗りたくないって言っても、困るよ、
エレベーターで下に下りる間だけでも乗ってよ」
「…嫌、だって、○○（自分の名前）うんちしちゃったから…」
「はぁーーーーーーーーーーーーー！？」
家じゃ、うんちどころか、おしっこだって
満足に する とか した とか言わないクセに
ここに来て、このタイミングで、それかよ！
と、息子が急に俺の手を引っ張ってきて、
「ねー、パパぁ～
見るだけだからおもちゃ屋さん見たい」
「おい！お前も抜群のタイミングで、
とんでもないことを言うな！」
で、ベビーカーのバックを見ると
案の定、オムツの換えを入れた袋が無い。
これは、恐らく、ちょっとした近所へのおでかけだから
オムツを持ってきていない状況かもしれない。
おもちゃ屋に視線を釘付けにしたままの息子の手を引き、
がに股になってうんこの重さで垂れ下がったオムツを
避けれないのに避けようとして歩く
こっけいな姿の娘を連れて
とりあえず、誘惑の強いおもちゃ屋の場所から離れる。
奥さんに電話で確認するも
案の定、オムツの換えは無い。
「…帰るぞ」
嫌がる娘を強引にベビーカーの乗せる。
アレが、たぶん、ケツとかに
あんな風にくっつくだろうことは
理解しているつもりだが仕方無い。
息子もこの状況をようやく理解したのか
何も言わずに帰ることに同意。
こんな時に限って歩いてきてしまった…
なんだか悲しい気分で歩きだす。
ことの原因の娘は
うんこをケツに はべらしたまま
スヤスヤと眠っている。
眠気ってすごいんだね。
じゃ！
