新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

めでてぇんだか、めでたくねぇんだか・・・

8月31日
全く更新する気配の無い
試写会日記2が大好評のカッツ君が
結婚することになったそうだ。

おめでとう!

で、それはそれでめでてぇんだが、
今日はオーディション。
全出演者が決まれば
ダブルでめでてぇってことになるんだが
そうは問屋が卸さないってやつだ。
一番のメインの役どころが決まらなかった。
実にめでたくない。
これで、第二回のオーディションが決定で
全く隙間の無い時間の中を
強引に引き裂いて時間を作らなければならない。
もちろん引き裂く担当は俺なわけで
当初から想定していた
2回目のオーディション日程にはめ込むわけだが
想定は想定であり、
その時間には既に他の予定が入っていて
引き裂いたはいいが
元々の予定はどーするんだという
問題というか疑問だね。

で、元々の予定はメインスタッフロケハンであり
2箇所の予定を3箇所以上にしようとしていた
矢先だったわけであり、
無い時間が更に倍で無い状況になったわけだ。
実務担当の俺の思いとは裏腹に
俯瞰してみているプロデューサーは
『うまいことしといてよ』みたいな発言。
そんなことでキレるほど
心の狭い俺ではないが

「勘弁してくださーい」

とキャスティング担当に言うしかない。
ま、キャスティングもキャスティング
これから大変な目にあうんだが
道連れで俺まで大変なのが
ちょっと腑に落ちない。
文句はこれくらいにしておいて・・・

制作会社に顔を出していると
別の仕事のプロデューサーから
次々と別件依頼が来る。
一回、制作部をやってしまうと
次々来るのは制作部の依頼で

「いや、制作は本業じゃないんで・・・」

と断るのが大変。

「だって、今、やってるじゃないか」

「いや、これは最初で最後ってやつで」

「僕の仕事を最後にしようよ」

「いや、ちょっと待ってくださいよ!」

常にはっきりと判断を下し
的確に動く俺なんだが
仕事の依頼となると
とーんと断るのが苦手になる。
スケジュール事態は空いていたりするので
断る理由としては

『俺は既に演出ですから』か

『制作は本業じゃないんで』くらいしかない。

しかし、
『制作するのも演出の勉強になる』とか
言われてしまうと

「確かにそうなんですが」

としか言い返せない。
つーか、言い返してない。
ベテランの演出家だから勉強になるよーとか
仕事を区切らずに色々やるべきだとか
皆自分の都合を優先させて
説得工作をしてくるので
辛いというか、大変だ。

もう、なんというか めでたくない。

いや、カッツ君はめでたい。
ものすごくめでたい。
映画学校同期組で
常につるんでいた仲では
最後の独身貴族・・・いや、独身貧乏?
だったから余計にめでたい。
めでたいと通りこして、
歴史に残る大事業と言うべきだ。
ODA並の大事業

いやー、本当に、
めでたいんだかめでたくないんだかな一日だった。

さて、読んでいるだろうカッツ君よ。
あの方やあの方には連絡した?
恩師とか先輩にはできるだけ早めに連絡して
ご祝儀を貰った方が徳だよ。

じゃ!