新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

バスの疲れ

8月18日
帰京。

奥さんの実家からバスに揺られて帰京する。
予定では2時間10分だったが
ほぼ3時間かかり都内へ。
すでにお盆ラッシュは過ぎたようだが
まだまだ、都内に入るには時間がかかるようだ。
都合、もの凄く疲れる。
バスの車内が混んでいたわけではないが
運悪く隣には兄ちゃんが座り
一人で座るには少しせまい座席を
更に狭く感じさせたのだ。

ここからは軽い文句というか・・・

俺の隣に座った兄ちゃんだが
少々、というか、かなり汗臭い。
乗り込む際にCCレモンを飲んでいて
汗レモンな感じの臭いが・・・

全く眠れない。

しかも、車内のクーラーは全く効いておらず
蒸し暑いことこの上ない。
ケツから背中からジッと汗が出る。
身体を動かして乾燥でもさせたいが
隣の兄ちゃんにくっつかずに動くことはほとんど不可能。
これで、兄ちゃんが寝たりして
こっち側に寄っかかりでもしようものなら
俺は中指を少し前に出したパンチで
二の腕をガッツリやってやろうとしていたのだが、
この兄ちゃんは全く寝る気配がない。
いや、寝たりでもしてくれて、
俺にパンチでもさせてくれれば
このせまっくるしい状況を打破できのだが
それすらままならない。
ただ、臭いでパンチをしてしまえば
俺はただの荒くれ野郎になってしまうからだ。

俺は残念ながら荒くれ野郎ではないので
顔を窓側に向けたまま携帯でテトリスをして我慢した。
2時間、2時間の辛抱・・・
が、2時間経ってもバスはまだ高速道路を走っている。

確かに、道路状況によっては予定時間が遅れることは
分かっているし、アナウンスもしていたから知っている。

だけどだ。

さんざん、乗車の際に運ちゃんがアナウンスしてたのに
現在遅れてますとか、1時間弱遅れそうです、とか
アナウンスしてくれてもいいんじゃないか?
それで、ふざけるな!と怒ったりしないし
渋滞してたのは知っているしさ。
ただ、そのほんの一言で滅入った気分が
晴れることだってあるのに。

なんだが、
そんなことを思い出すと腹がたってくる。

いや、運ちゃんでなく、隣の兄ちゃんね。
何をしていたのか知らないけどさ
軽くシャワーとか浴びてきて欲しかったよ。

で、鼻って言う器官は人間の中で
慣れるのが割りと早い器官らしいね。
つまり、ずーっと同じ臭いを嗅いでいると
その臭いに慣れてしまい
臭いを感じなくなるということだ。
痛みとかかゆみは比較的に
慣れないので痛いものは痛いし
かゆいものはかゆい。

で、何が言いたいかと言うと
隣の兄ちゃんの臭いに慣れた
自分の鼻が許せないってことだ。
慣れたってことは、それだけ嗅いだってことだから
俺の感情的にはすこぶる気分が悪い。

慣れるなよ俺の鼻!

分析するとだね
俺の常人よりも大きめな鼻は
臭いの粒子を常人より多く吸い込めるために
その分臭いに慣れるのが早いとみた。
臭いをいち早く察知して
早い段階で臭い!と感じて
すぐに慣れてしまう・・・
もう、考えただけで気分が悪い・・・

さ、気分を直して
明日からの仕事のことを考えよう。
明日は、数日後に迫ったCM撮影の打ち合わせがある。
撮影の一日をシュミレーションしながら
対応策や作戦を練るのだ。
ここをキッチリとやるかやらないかで
撮影の段取りは大きく違ってくる。
どうせ撮影するなら
楽しくやりたいので
しっかりと打ち合わせをしたいと思っている。

さて、作品集を送ってから
2件連絡があったが
それ位でどうやら打ち止めらしい。
機会があれば連絡は来るだろうが
次の手を打たないとならないなと思う。
打つべき次の手は一体どんな方法が良いだろうか?

直接制作会社に行く?

アポイントを取ったりしないとならないが
相手の都合もあることだし
断られると別な意味も考えてしまうことがあるので
送ってすぐには取りたくない方法だ。

電話する?メールする?

これも直接行くのと大して差が無いと思う。
ただ、メールなら軽い気持ちで返信をくれそうなので
打っても良い手だとは思う。

待つ、ただひたすらに。

通常はこの方法なのかもしれないが
俺の性分に合うかどうか・・・
1・2週間くらいならボーっと待つこともできるが
それ以降は恐らく駄目だ。
待てるはずが無い。
自分のことは自分が一番良く分かっている。

どうしようか?

ゆっくり考えることにしよう。

じゃ!

※今の今まで音楽のことは
  あまり書いたことがないけども
  最近、好きというか、
  大分前にMTVであるバンドのPVを見た。
  あんまりにも強烈で、いっぺんで好きになった。
  ビデオはずんぐりむっくりな眼鏡の兄ちゃんが
  ただ、ただ、走るというシンプルな映像だったが
  その唄の歌詞というか
  多分そのずんぐりむっくりの兄ちゃんの熱さに
  感動したんだと思う。
  途中からだったから曲名もバンド名もわからなかった。
  で、ある時、ある映画の主題歌で見つけた。

  今日、義理の妹がNHKに出てると教えてくれて
  番組を見た。
  その時、あの時のPVの曲名がわかった。
  やっぱり しびれた。

 バンドの名前は 『サンボ マスター』と言う。
 曲名は 『そのぬくもりに用がある』だった。

  義理の妹に借りたCDをPCに取り込んで聞いている。
  『そのぬくもりに用がある』は無いんだけど。

  俺はこういう熱いのが好きなんだなと
  改めて思う。

   でも本人は熱くないんだな。
  それが心残りだ。

  あ、死なないけど。