新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

やり直し。

12月26日
昨晩、今日からオフラインだからと
テロップをフォトショップで作っていたら
朝方まだかかってしまったんだが、
10時には仕事に行かねばならず…

着いたら着いたで
APが昼過ぎまで行けませんと
メールが入ってきたので
さりげなく、ドトールでいいので、
Aセットとコーヒーの大をよろしくと返信。

Aセットを待つ間
ファイナルカットでオフライン。
昨日作ったテロップをスコンスコンとはめ込み
モーションを色々といじくって、
2時間ほどでおおよその形が出来上がり
APが到着した頃には、
後は吐き出すだけだよと言った具合だった。

「あ、すみません、原稿に直しが入ったんですよ」

「は?もう出来ちゃったよ!」

「え?出来ちゃったんですか?」

「つーか、直しってどれくらい?」

「いや、全面的に…」

「は?マジで?」

「ええ、すみません…」

「それいつ修正入ったの?」

「昨日の深夜らしいです」

「深夜かぁ…」



そもそも、昨日の段階で
原稿に修正があれば入ってくる予定ではあった。
だから、つまり、クライアントさんとしては、
何ら問題の無い行為だと思われる。
で、僕だって、夜の23時を過ぎてからの作業だからね。
もう、この時間だから修正も来ないなと踏んでも良い時間でしょ。
そこからテロップを作りだしたのだから
問題は無いはずだ。
いや、APだって、0時を過ぎてメールが来ないのだから
寝てしまっても当然だと思うし、
出先でメールの着信を知って
開くまで修正内容が分からなかったてのも…
まあ、しょうがないだろう。

でもね、なんかさ、
納得というか、腑に落ちないというかね。

ああ、昨日の深夜の徹夜気味の作業は無駄か?
とか思うとやってられないというか。
いや、こういうことって僕はよくあるんだよね。
ついつい、先行、先行して作業を進めたいがために、
結論が出る前に動き始めてしまう。
下地だけでも作っておこうと思って
結局全部作ってしまったりして。

後で修正が入っても
一度作った後だから簡単に出来るさと。
修正が入らなかったら
ものの数時間で完成して
一日多く休みが取れるって。

で、結局のところ
予定していたスケジュール通りだし
明日もオフライン編集をしないといけない。
昨日やったテロップは全くの無駄になったし
今日作業したオフライン編集も無駄になった。

で、同様のというか似たような作業を
先ほどまでチクチクとやって
日付が変わってやっとこさ完成した。
テロップ原稿が出来た。

で、で、で、
明日、今日やったはずの作業を
もう一度同じことを、全く同じことを、
会社に出向いて作業をしなければならない。

もし、もし、もしだよ、
この修正が早く入っていれば
今日の段階で全て終っていたはず。
でも、ま、無料では起きないさ。
以前作ったものよりもグレードを上げて作ったもの。
グラデーションとかバリバリだもの。
一度作ったからこそ、面倒な作業も追加できたもの。

これで、クライアントさんが喜んでくれれば…



そうそう、先日作ったVPのクライアントさんから
プロデューサーを通してお礼の文面が届いた。
数日ほどしの作業だったけども、
なかなか自分でも面白い感じになっていたんだけどね。
クライアントさんからじきじきにお礼文が来ると
本当に嬉しいというか、作って良かったなと。

これで、アレとかコレがもう少しアレでコレだったら
もっと、もっと、嬉しいんだけどなーって。

いや、それは言うまい。
言ってるけど。
書いてるけど。


で、やっと年明けのスケジュールが入ってきた。
1本は僕が演出するVPで、
もう一本は恩義あるDirさんの助監督になりそう。
恩義とか好きとか、そういったことを
持ち出せば結局のところ
助監督の仕事を断れないのだけれども、
やっぱり、そうは言ってもね
お金は必要だし、いや、誰かの助監督に付くってのは
とっても勉強になるんだけどね。
演出をやるようになってから助監督をするとね
全く違う部分に目がいくんだよね。
役者さんの芝居だけでなくてさ。

とはいえ、演出でございと言っているので
あんまり助監督の仕事は出来ないのだけれども…

でも、来た仕事は全部引き受ける!
っていうスタンスも忘れたくない…


忘れかけれるけど。


いや、うん、断るかもしれないけどね。


まあ、今はわからん。
明日には明日の風が吹くのだろう。

つまりは、
今日の俺と明日の俺は違うってことだ。

じゃ!