新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

クリスマスは規定の行事だってことだ、たぶん

12月25日
枕元に息子と娘用のプレゼントをセットした。
僕の枕元にはデジタルカメラ
ムービーカメラを置いておいた。
昨日の日記で書いたせいかもしれないが、
プレゼントを見つけた瞬間を撮影しないと
気が済まなくなっていたのだ。
それはつまり、すでに就寝している子どもたちより
早く起きて枕元のカメラにサッと手を伸ばし
起きた!見つけた!喜んだ!を
フレームに収めることに相違ない。
それは、撮りたいという希望とか願望とかじゃなく
ほぼ仕事のそれに近い義務とか当然の部類である。

手の届くところにカメラを置き
来るその瞬間を寝て待つ。
寝過ごせば、その瞬間は二度と見ることは出来ない。

2時過ぎに寝たんだけども
朝方の5時過ぎには緊張からか
それとも隣でもぞもぞと動く息子が
起きるかも!という緊張感からか
ふっと目覚めた。
結果から言ってしまうと
子どもたちが目を覚ましたのは
7時過ぎのほぼ8時頃だった。
それまでの数時間、
僕はウトウトすることはしても
モゾッと動いた瞬間に起きてカメラを構えた。

そんな、馬鹿みたいなことを数時間…

カメラのベルトに手を入れたまま
指はいつでも電源を入れられるように添えておき
親指は録画ボタンに吸い付いている。

で、まあ、なんというか
全然起きないのよ、
結果は8時近くと書いたけども
昨日の夜は楽しいことが沢山あったようで
子どもたちが寝た時間がとっても遅くて
予想される起床時間は
9時とか10時なんじゃないかだったわけ。

でもね、こちとら5時過ぎから
ほんの少しの動きにも敏感に反応するくらい
寝るに寝られない状況なわけでね。
もう、7時を過ぎた辺りでさ、


”もう、いいんじゃない?起きたら?”

と、耳とか引っ張ったり、

”起きて、またすぐ寝ていいからさ”

と、鼻の穴に指を突っ込んでみたり、


半分、いや、ほとんど自分のために
子どもたちを起こす方向でちょっかい出した。

で、8時ちょいと前
執拗な攻撃でも全く起きなかった息子が
僕がウトウトした瞬間に目を開けた。
え? 起きた? 起きたの?

って!カメラスタンバイ!


まあ、なんというか
こういう時に限ってというか。
どんなに準備をしてもというかね。

いや、全く出遅れていないし
その瞬間だって撮影することは出来たよ。
でもね、なんというか、納得の部分というか。
やっぱり、不意を突かれたというのが
フレームの表れているわけさ

それがね、納得いかない。

まあ、いいんだけど
そういうのって大事じゃない?





包装紙を破いた息子の顔は…
喜びというか驚きというか、
なんか素っ頓狂な顔だった。
希望通りの『デカバイクロボ』なんだけど
ちょっと見ただけは、判別しにくかったのか、
本当はデカバイクが無かったらと考えていた
『カンカンバー』が良かったのか…

それに対して、娘の反応はすこぶる良かった。
事前にというかここ数日、
おいたが激しく多かった娘は、
何度も何度も、
”そんなことしてるとサンタ来ないよ!”
といわれ続けたためか
枕元に置いてあった赤い包装紙を見るなり
奇声にも似た歓喜の雄たけびを上げた。

中味のバービーちゃんを見るなり
抱きついて喜んでくれた。

息子はその頃、
地味にモゾモゾと居間で
デカバイクロボの箱を開けて
部品を一つ一つ確かめていた。
数年前の物だから
多少のキズや痛みはあるものの
かなりの美品。
説明書だけが大きく破れていたけど。

「パパ!合体できないからやって!」




ロボ形態、バイク形態の変形。
別ロボのデカレンジャーロボとの合体。
スーパーデカレンジャーロボ。
バイク形態にデカレンジャーロボが乗るような形の
ラインディング形態。

もう、目くるめく合体・変形。

曇りかけていた息子の目がキラキラと輝く。


遠くでは娘がバービーちゃんを裸にひんむいている。
自分では出来ないから
ママに着せ替えを指示して喜んでいる。


そんなクリスマス。


子どもたちがサンタから貰ったプレゼントを
大事そうにして遊んだりしている。
親にはサンタもプレゼントも無いなーと
当たり前だけど考えていたら、
こうして、とっても喜ぶ子どもたちの
笑顔とか歓声とかが…


つー、話し。


じゃ!