新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

いつも試写は不安です。

11月15日

オフライン試写。

オフラインだからと言っても、

昨今の編集システム、

ノンリニア編集システムにおいては

画質クオリティに劣化は少なく、

いや、ほとんど無いと言え

また、エフェクトやテロップについても

スタジオ作業と変わらないクオリティを出すことも不可能ではない。

(作業によるけども)

だから、つまり、オフライン試写において

オフラインだからという言い訳に使える武器は

一昔前に比べて少なくなっているという訳だ。

昔はベーカムからVHSにコピーして

VHS編集して試写をしたもんで、

画質的には、かなりレベルの低いものでした。

もちろんエフェクトも入れられなかったので、

カット繋ぎで、時折、試写中に

「ここは、こうなります」と注釈を入れたもんだ。

今では、ほぼ完成に近い物がコンピュータ上で作れてしまう。

この功罪は大きい。

良い部分は意見や見解の相違が少なく、

微細な修正に対応できるといったところ。

悪い部分は作業時間の短縮、

画質クオリティが高いので、

いくら荒い繋ぎですと言っても、

細かい修正に目が言ってしまい、

木を見て森を見ずなことがある。など。

まあ、今回の話ではないが。

さて、そんな訳で今日はオフライン試写。

時間がいつもよりあったので、

僕としては繋ぎ終わった感じ。

音楽や効果音が無い分、

落ち着いて見えるかもしれない…

ギリギリまで完璧な編集であると思っているが、

試写中クライアントを見られない。

今回は20名前後だろうか…

見られたものじゃない。

そりゃ、VPだからコンセプトや台本に

チェックを受けて制作しているので、

大筋にミスがあるとは思っていない。

が、表現というか演出的な部分。

それは台本に書いていないことがほとんどだ。

このような見せ方だと…や

もっと効果的な方法は無かったのか…などと

言われることだって十分に考えられる。

いや、現場でクライアントが立ちあっているのだから

その責任さえも、こちらには無いと言えなくもないが、

言う訳が無いし、言えない。

それだけ自由にやらせてもらっているし、

それが信頼・信用されていることでもあると

僕は感謝している。

だから、試写で色々と意見を言われたら

戦う部分は僕が戦うし、

修正しなければならない部分については、

全力で修正する。

で、今回の試写は。

90点と言ったところか。

常に完璧はあり得ないが、

今回はかなりの部分問題無し!

いや、問題なんていう言葉じゃないな。

いずれにしても、

試写が終わるまでは不安でいっぱい。

終わってみて、

ああ、良かった、

今回も僕の演出に間違いはなかったと。

自画自賛ですよ。

地味な話しをどれだけ

娯楽性高く、迫力のある展開で見せられるか。

この自分のテーマには打ち勝ったかと。

明日は、微細な修正を自宅で。

じゃ!