新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

晴れた日の傘

12月11日
企画書を書き始めると
明日の作業で一度止まってしまうため
まあ、それでも書けなくはないんだが、
今日のところは企画書を書くにあたっての
資料ビデオを見ることでお茶を濁した。

いや、資料といっても
雰囲気程度の参考にしかならないんだけど
見かたを変えれば全く違う発想もなくはない。

うん、いや、正直言うとね。
少し困っているといえば困っている。
そもそも、この企画は
ある制作会社のプロデューサーから
”南国好きなら、この企画、書いてみませんか?”と
資料を渡されたことからスタートしているのだ。
で、それが気が付けばDVDの単品企画から
TV番組の企画に変更になっていて…
この流れ自体は、とてもラッキーだし
うまく行けば年に4回かそれ以上
僕は南国へ旅立てるのだから。

で、困っているのは方向性というか指針的なもの。

現状、企画書を書いた。というその事実ただ一点のみで
全ての中心に置かれているんだが、
それはそれで構わないし、それが良いと思うんだけど、
なんというか、そもそもの企画発案者である
プロデューサーの意見が聞きたいんだ、僕は。
かれこれ数回打ち合わせをしており
また、企画書も送っているんだけど、
そのリアクションが皆無に近い。

「なかなか良いと思います」

いや、それは意見じゃなくて感想です。
感想も欲しいんですけども
切実に欲しいのは意見です。
そして、指針。この企画のベクトル。
どこに向かって、どこに着地すべきなのか。

現状では全て自分でやる覚悟であるが
後から刺すように意見を出されても困る。

突き進むべきか、もう一度、ソナーで探索するか。

そして、同時に全ての要所で
ログを残しておく。
どこから矢が飛んできても
防御壁になるようにね。
突き進むには、それなりの防御も必要なもので
突き進む以上は、途中でくじける訳にはいかない。
多分、企画書を書き始めた瞬間から
突っ走ることになると思われる。

前回の打ち合わせで
そう宣言もしたからだ。


「何も考えずに、僕がやりたいことを書きますよ。
        細かいことは後で修正してください。」

「カタカナのテキトーじゃなくて、
             漢字の適当でいきますから」


ここ何回かは、企画だけで何度も成立を逃している。
企画書は成立しなければ、ただの紙っぺらで、
そのままでは守秘義務的にも捨てられない紙で、
そのままで他のとこに持っていけることも無い訳で、
紙なんか無くてもデータがあるのだしで、
まあ、成立して映像化されなかった企画書は

雨が降った時に仕事に行って、
そのまま徹夜になってしまい、
翌日、帰宅する際には完全な晴天だけど
そのまた翌日が雨予報だからと
晴れた日に少し臭いがする傘

と、同じくらいに無用なものだ。

じゃ!