新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

父の日の夜にコーヒーで。

2019年6月16日(日)

世間では父の日である。

いや、ウチだって父の日はやってくるんだが
いかんせん、僕がそういう○○の日とかを
ガチの忘れガチなので
妻の為の日でもある母の日を
一週間ズレて記憶していたくらいだ。

そんなことがあっても
私はちゃんと「父の日」やりますよ と
だいぶキツイ感じで敢行された父の日。
肩身が狭いというか居心地が悪いというか。
まあ、とにかく来年はきちんとやろう、と誓った(マジで)

で、家族四人で外食をした訳だが
息子はすでに高校1年だし、娘は中2だ。
何でもOKにすると、とんでもなく食べ盛る、食べ盛りだ。
なので食べ放題に行く。

結局、父の日に父が食べたい物なのかどうか
という疑問が残ることは
この際考えない方が良い。

しかし、こういう商売だからこそ
ちょくちょく平日休みだったりもするので
妻とはランチにでかけたりしてる。
そんなことを考えると
子どもたち優先がで考えるのは
当然のなりゆきかもしれない。

それで、しっかりとデザートまで食べて帰宅。
帰宅して大変なのが風呂の順番である。
先程「子どもたち」という表現を使ったが
まあ、体のサイズとか諸々は
もうすでに大人だと考えても全く差し支えない。
でかい、臭い、生意気、口答えが酷い、、、、、

いや、愚痴を書きたいのではない。
嬉しいと感じたことなので
書き残して置きたいことがある。

だから、かなーり久し振りに
このブログを開いた。
誰かに読んで欲しくて書くのではなく
記録用に書いておく。

そのあたりよろしく。

で、風呂の順番だ。
みんなほぼほぼ大人だから
それなりに時間がかかるし、
幼児の頃だったら、
二人で一緒に入れば、
都合二回分の時間で終わるなんて芸当は
はるか昔に過ぎた思い出だ。

うちは磯野家よろしくの
父親が一番な感じではない。
全くない。

基本、子供が先に入って
親が後に入るのが大筋の流れ。
これは、風呂の最後に風呂場から
水気や湿気を切る段取りをしないとならないからである。
子どもたちにやらせても良いんだけど
サボったり、忘れてた!とか嘘ついたりするので
結局、僕か妻がやることになり
都合、風呂の順番は常に3番か4番となる。

今日は4番。
息子は明日は月曜日だし学校だし朝が早い。
娘も学校だし割と早めに出る。
妻も仕事だけど遅番らしくて少し遅い出発。

僕は、
自宅で、
台本を、
書く。

まあ、起きる時間は関係ない。
締切は週末。
最悪、月曜日に始めなくても火曜日からでも、、、

なので風呂の順番は4番手。

トップの息子が風呂に入り出た。
次の娘が風呂に向かった。
まだまだ1時間弱自分が風呂に入るにはかかるだろう。
暇だ。

ふと、コーヒーが飲みたくなった。
満腹でもあったし
気持ちの落ち着きもあったからだろう。
なんでもいいからコーヒー飲みたくなった。

なので息子にコーヒーを入れてくれと頼んでみた。

つい先日のことだ。
息子が学校で飲み物を買っていると
お小遣いの減りが早くてヤバイことになるから
自宅から水を持参したり、
コーヒーを作って持っていったりしたい、
だから、コーヒーの作り方を教えてくれ。と。

それで、よしきた!とコーヒの作り方を教えた。
ペーパーフィルターで挽いた豆から淹れる方法と、
インスタントコーヒーで簡単に作る方法。
どちらも豆の量とか粉の量とかが重要。
薄い分には、まだ飲めるけど
入れすぎて濃いと飲めたもんじゃない。
特にインスタントが濃すぎたりすると
かなりヤバイ、喉にくる。
豆からの場合はお湯を足したりすれば
全く問題なく飲めるけども。

で、数日前に、コーヒーの作り方を息子に教えていた。

それもあって、
俺のためにコーヒーを作ってくれないか?と頼んでみた。

まあ、文句言うよね。

夜にコーヒーなんて飲んだら眠れなくなる、とか
このタイミングは無いよ、とか
面倒臭い、とか、粘土臭い、とか
ブツブツ、ブツブツ言うものだから

「今日はなんの日だっけ?
 あー、今日の映画代出したのは誰だっけなー

 あー、コーヒー一杯も入れてもらえないのかー」

「わかったよ!」

 

こんな感じのやりとりで渋々キッチンへ向かう息子。

「インスタントでいいよ。お湯お沸かすだけで済むだろ。
 分量はこないだ教えた通りだからー」

返事はなかったけど、まあ、聞こえてるだろう。
思春期の反抗期なので
呼びかけても5回に4回は返事をしてくれない。
ちなみに、返事をするまで言い続けたりします俺。
今日はやらなかったけど。

でも待てど暮らせどコーヒーはやってこない。

あれ?これは忘れてる?
お湯を沸かすだけで、コーヒーを作ることを忘れてる?
もしくはお湯は沸かしたから
自分で作れ!っていう意思表示かなにか?

いい加減に遅いなと思ったので

「おい、お湯沸かして粉入れるだけなのに
 どうなっているんだ?」

と立ち上がったろころで
息子が俺のコーヒー用のカップを持ってやってきた。

ずいぶん時間がかかった、、、、ん?
これは、インスタントにしては美味いぞ。

「あれ、これ、何杯粉入れた?」

「三杯半だけど。」

「それじゃ、濃いはずなんだけど、、、」

そう、こないだ教えた分量は
インスタントなら二杯半、
豆なら三杯半と教えた。

が、今飲んでいるコーヒーは
美味いんだけどかなり薄め。

息子は作ったらそのまま自室に戻ってしまった。

なんだ、何事だ?と
キッチンへ行くとペーパーフィルターで入れた後が。
いや、入れた後というか、そのまま置かれてる。

「え?豆で入れてくれたの?」
「うん。だめだった?」
「いや、最高だけど。」

ちょうど、コーヒーの入れ方を教えた時
ペーパーフィルターで入れたコーヒーと
インスタント粉で入れたコーヒーを
飲み比べしていた。

俺は当然、ペーパーフィルターで入れたコーヒーが美味いと思ったのだが
息子は、インスタントコーヒーのコクの無さというか
すっきりした感じが好きだったらしくて、、、

まあ、これは好みだから
これ以上は言うまい。

そんなことがあってからの
コーヒー入れてくれ、
コーヒー作ったよ、
インスタントじゃなくて
ペーパーフィルターで入れたよ
の流れ。

なかなか嬉しいものだね。
息子が入れてくれたコーヒーを飲めるなんて。

ちょっと薄めだけど
それはそれ。

今日は、良い父の日だったと思う。