11月16日
次のプレゼンに向けての
提出用シノプシスの作成。
金曜日に発注されて、
撮影中に構想を練り上げて
なんとか今日一日を使って書き上げる。
裏では、制作のＭ久が
昨日までの収録テープを
ファイナルカットで取り込んでいる。
毎回、この取り込み作業は
ひと悶着あることが常なんだが、
今回のＭ久はファイナルカットが得意な男だ。
その辺りに微塵も心配はない。
で、俺がシノプシスを書き上げるより早く
取り込み作業が終わったら
仮で編集をしておいても良いよと言った。
裏を返せば、俺が楽になるだけの話しだが、
Ｍ久は予想以上に喜んだ。
ドラマの編集が出来るなんて嬉しいです！
ふと、時計を見ると夕方だった。
16時ちょっと前。
収録テープは4本しか回らなかったので
都合、160分以下しか無い。
少なくとも、午前中から取り込んでいれば
2時間ちょいだからとっくに終わっているはず。
つまりは、仮編集に突入しているのであろう。
と、予想していたから、
すぐに電話をしないで、
ゆっくりとしてから連絡をすることにした。
17時を過ぎて連絡をする。
「どう？」
「すいません、まだ取り込んでます」
「え？トラブル？」
「ちょっと…テープに信号が…」
夜、19時に取り込んだＨＤＤを受け取る。
お疲れの意味も含めて
Ｍ久と焼肉を食う。
Ｍ久は明日撮影らしい。
がんばれ。
俺は編集だ。
少しくらいはＭ久が進めてくれると思っていたから
ちょいと、軽いショックだけども、
仕方がない。
金曜日が試写だ。
3日半ある。
吐き出しとか考えると
多分使える時間は3日間。
一日十分繋げば30分ものは完成するはず。
はず。
じゃ。
