新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ああ、オフライン。

11月17日
金曜日から日曜日まで撮影をしていたVPの
オフライン編集を始めた。

昨日、制作M久が必死になって取り込んでくれた。



が、FCPを開いてみると
ほぼ全ての素材において
音声がズレて取り込まれている。

それも微妙なズレである。
ちょうど5フレから6フレ。
プロでなくても認識できるほどのズレでもある。



これがまた、なんか気持ち悪い。
唇が動いているのに音が遅れる。
腹話術のアレみたいで…



で、この状態が昨日の深夜に発覚。
とはいえ、深夜にM久に電話したところで
解決はしないだろうと思い
電話をするのは止めておいた。

優しい俺。



で、今日になって電話をする。



「音がズレてるんだよ、気持ち悪いよ、
 なんとかしてよ、なんとかしよーよ、方法は?」

「長谷さん家にデッキはありますか?」

「ねーよ」

「…えーと、どの位ズレてます?」

「わかんねーよ。数コマだよ多分」

「…あー。デッキ無いんですよね?」

「だからねーよ。取り込み直すってこと?
 昨日、一日かかった作業をまたやんの?
 つーか、俺がやらないとなんだよね?最悪じゃない?」

「ですね…あ、あの、ワンカットづつずらして…」

「マジかよ…」

「それしか方法が思いつきません…」




そんな訳で、全カットを少しづつずらして調整していく。
カットごとに5フレだったり、6フレだったりする。
場所によっては12フレほどずれていたりする。
ここまで違うとズレというよりも作為を感じる…




で、倍以上オフライン時間がかかる。



とはいえ、逆算すれば…
多分倍でもギリギリ間に合う予定である。







が、ここに来て…ショック連発。

まず、オフラインの試写時間が
予想よりも早くなった →ショック1


もう一本のVP打ち合わせが
試写後すぐだったのに、
数時間中アキすることになった… →ショック2


こないだ、撮影中に無理矢理シノプシスを書いて
プロデューサーから直しが出たりもして、
ヒィヒィ言いながら書いたが
再オーダーで書きなおしを要求。
それも明後日の午前中。
競合だから書いても確定じゃないなんて… →ショック3



ただでさえ、オフラインで絵と音がズレて
しゃれにならない程大変なときに
ショック3連発は都合4連発だってことである。

まず、ショック1はオフラインを
効率良く仕上げていくことで、
数時間早く上げることは可能だと思えるのでクリア。
二つ目は、試写後に色々と修正意見が出て
すぐに直したい気持ちを抑えることが出来れば
まあ乗り切れなくはない。

が、三つ目が問題。



大体、自分でやる作業は
出来るか出来ないかってのは
やる前に読める。

この作業に何日、何時間かかるかって計算は。


で、三つ目の問題は
途中いきなりってこともあるが、
はっきり言って無理。出来ない。
やる時間が無い。
例え、来週に締め切りが延びたとしても
不安を抱えたままの作業でしかない。
いや、明後日が締め切りだから、
もし、この締め切りを守るような
作業配分を考えると…

まず、今進めているオフラインを中断しないといけない。

そうなるとショック1のオフライン時間が
早くなった約束が守れない可能性が出る。
これは競合で確定した仕事で無いのと
確定した仕事を天秤にかければ
どちらが重いかは明白である。

で、締め切りが来週になったとしよう。

そうすると、試写時間が早くなった
ショック1は関係が無い。
が、しかし、ショック2の打ち合わせは
先日書いた台本の打ち合わせなのだ。
つまり、次の週を締め切りにして
更なる台本を書かないといけないのである。

そんな都合の中で、
もう一本のシノプシスを書くというのは
かなり至難の技でありまして…



で、APにはギリギリになってから言うのは反則なので、
再オーダーのメールを読んだ段階で、
つまり修正の分量を目算した段階で、


「無理です。書く時間がありません。」


とはっきりと申し上げた。
こうして日記を書く時間があるじゃないか!と
思ってる人います?


これは、僕の息抜きだし
ストレス発散だったりするのです。

この時間と仕事の時間は関係がありません。





なので、ショック3はスルーパス





優先順位で進めるしか無い。
書いて書いて、競合に勝ちたい気持ちはありますが
それで、他のことがおろそかになっては
全く意味が無いのです。

申し訳ありませんね。

さ、もう少しオフライン編集をします。




じゃ!