新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

入らないで下さい。

9月28日
オフライン編集初日。
が、初日でありながら
とっても頭の悪い、プロデューサーのせいで、
今日の半日は、先日取り込んだ素材の
確認作業に費やす。
編集機に向かっていながら
ただただ、素材を見ているだけ。
5時間分。

最悪に無駄な時間である。

こんな状況にしたくなかったから
日曜日の作業をしたかったのだし、
もっと言えば、金曜日と土曜日で完了していたはずだ。



10時に会社に到着する。

が、例のプロデューサーは着てない。
朝一番から作業できます!とか言って
自分は着ていないのだ。
その根性、見上げたものだ。

準備を初めてすぐに
平気な顔してプロデューサーが
編集室に入ってくる。

ここ数日の無礼をわびるつもりも無い感じ。
いや、そんなこと毛頭思っていないのだ。
相手がどれだけ嫌な気分になっても
気づかないし、言われても、
その場だけの対応しかしない。
最悪の人間である。


だから、


「あ、見られるの嫌なんで
  あっち行ってください、入らないで下さい」


と編集室から追い出す。
何やらぶつぶつと言っているが無視。


「どーでも良いので、まず出てください!」


恐らく、今、ここでどれだけ
機嫌が悪い風を見せても
何も感じる人ではないのだ。
昔から付き合いのあるカメラマンから聞いている。
この人は、昔からずっとこんな人なのだ。

へー。

って、許されないだろう、こんなプロデューサー。
プロデューサーを名乗ってはいけない。
プロデュースできていないのだから。
するつもりも無いのだろうし、
意味も分かっていないだろう。
実行予算表を書いて終わりなのだこの人。

嫌がらせで金を無駄に使わせようとも一瞬思ったけど
それは全部自分に返ってきてしまうし、
困るのは、ここの社長で、
ここの社長とは良好な関係だし、
これからもお付き合いさせて欲しい会社だ。

つーか、この駄目プロデューサーは
社外の人間なのだ。
通常、社外の人間の方が
外で戦っている分、
出来る人間の確立が高いものなんだが、
この人の場合はまるで違う。

ある意味羨ましい。
この業界も捨てたものじゃない。
こんな人を拾うところがあるのだから。

って、この会社か…




うん、もし、次回の仕事で
また、このプロデューサーだったら
人を理由に断ろう。
絶対に二度と組むのは願い下げである。




と、言っているそばから
このプロデューサーは
何を勘違いしているのか、
もしくは、媚びを売っているのか
仕事をひけらかしているのか

「ある官庁のVPの企画をやりませんか?」

と言ってくる始末だ。
一体全体何を考えているのだろうか。
話しの仕方も全然なっていない。
友達に話す訳じゃないんだから
相手の都合や相手がどう受け取るかとか
そういったことまで考えるのが、
立場というか、プロデューサーの腕だろう。

中途半端な情報の段階で
ディレクターに話すべきではない。
日程すら決まっていないし、
先方からオリエンだって聞いてない。

全く何も決まっていない状況で
振るにしては言い方がまるで駄目だ。



そんなことをいちいち言わない。
子どもじゃないんだから。
自分で考えて欲しい。
出来ないなら、それはそれで構わない。
僕には何の責任も無い。




早く、僕の編集室から消えてくれ。

背後から意見を言うなんて
それも相手があんたなんて
考えただけでもおぞましい。





明日からちゃんと編集を開始する。
でも、あの駄目プロデューサーは
必要な資料データを貰い忘れている。
取材先6つ分あるはずなのに、
5つ分しかUSBに入っていない…

こんなことすら出来ない。

また、このUSBには
取材先から貰ったデータがまんま入っている。
それを、マックに直接挿そうとするからたまらない。
ファイナルカットで読める形式なのかどうか、
そんなことお構いなし。
それを変換してからなんて考えられないのだろう。

そうだと思っていたから
挿そうとしたから、
頑なに、挿さずにUSBごと置いて置いてくれ!
と言っておいた。
ぶつぶつ言いながら置いていった。


こいつは、自宅でファイナルカットで読めるように
全部チェックしないといけないのだ。
読めなきゃ、変換する。





だから、今日は早めに帰宅。
19時には会社を出た。





明日、朝から編集をしたいけど
別件も同時進行する。

明朝は企画オリエンが入っている。
来月末のコンペのために
企画書を書かないとならない。
また、レギュラーのVPも動き出すらしく
明後日には脚本打ち合わせが予定。

なんだよ、貧乏暇無しだなぁ。





奴にスケジュールを壊されないように
自分の調整は極め細やかにやっておこう。
舵取りは自分でやろう。
人任せにはしない。



気晴らしに
CG用のコンテを書いてみる。


相変わらず絵は下手糞だけど
なんだか心安らいだ。




じゃ。