9月25日
六つの都市を廻って撮影した
とある番組の編集のため
制作会社に行く。
さすがに六つの分プラスアルファで
23本近い素材テープあるという。
つまり、取り込みだけで23時間近くになる可能性がある。
可能性なのは、往々にして1時間テープをフルに
録画している可能性が少ないためだ。
が、テープチェンジや取り込み調整などの
余分な時間のことまで考えると
あながち23時間も夢じゃない。
いや、夢であって欲しい。
で、今日と明日の2日間を
素材の取り込み日程として予定してある。
してあるというか、予定されていると聞いている。
って、どうしてこんな言い回しなのかというと、
つまり、23時間分あるということは
一日10時間作業をするということである。
だから、20時に帰宅したければ10時には開始しないと駄目。
そういう計算になるのだ。
で、ちょっと昨日、キレそうになったのは
そんな単純な計算なのに、
平気な声して 「何時から始めます？」
なんてPが言ってきたからだ。
その言葉の裏にはあんまり朝が早いのは勘弁
みたいなニュアンスもチラホラしていて、
とってもバカバカしくなってしまった。
あげくに
「午前中からにしますか？午後からにしますか？」
「僕は最低でも20時には帰りたいので
つまり、10時には開始しないと駄目ですよね？
分かります？理解しています？」
「ええ、はい、午前中ですね」
「……そうです」
そんなこんながあったののが前日の夜で
つまりは10時から取り込み作業をしたい訳。
でも、今日は朝起きてから
とっても痛い頭痛がしていて
しかも気持ちが悪い。
23日に息子と井の頭公園で
手漕ぎのボートに乗ったこともあり、
もの凄く肩も痛くて痛くて…
フリーランスほど休めるようで
実は全く休めないのです。
どれほど具合が悪くても
予定が入っている以上は
僕の仕事であって、
変わりに誰かが行くってのは無い。
あり得ない。
助手ならまだしも…
いや、つまり、
どれだけ具合が悪くても仕事には行く。
だから、朝10時から素材の取り込みが
予定されていれば行く。
行ってみたら、先客がいて、
「今日は（別件の）編集入ってますよ」
と言われたと同時にクラクラするのも
無理は無い。
「確認します、ちょっと待ってください」
と言われて、その返事を貰う前に
CG部がやってきて打ち合わせをして、
終わっても何も言わないP
「で！今日は（取り込み）出来ないんですか！」
「はい、すいません、すぐには出来ないです…」
「…帰ります」
すると別のPが見かねて
「長谷さん、あの編集なら15時には終わりますよ」
「……帰ります。具合悪いんで。」
「あ、あの、長谷さん！」
「……」
「明日は何時にしますか？」
ああ、頭いたい。
じゃ。
