新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

誰が微妙なの?(福島)

9月5日
なんなんだ?
このプロデューサー???

いや、そもそもがだ。
このスケジュール感覚というか
時間の配分がおかしいというか
もう、通常ではないのだ。

取材対象が12時過ぎの到着だったらさ
早飯でしょ?

地方ロケなんだから
少し早めに着いたりなんかして
ちょっと早めに飯食べて、
それから現場へ入る…

ってのが普通でしょ?


それが、あーた、
11時に現場に入る約束してんだもん。

はぁ?って感じじゃない?

もうね、4回目ですよ、4回目。
この番組のロケはさ。
11時入りの理由ってのが外観撮影があるから…

って!今まで外観の撮影に
10分以上かかったことあるかい!!!
過去3回の経験で当然分かることでしょ!



そんな状態だから
福島について、
すぐに現場に入って、外観撮影して、
じゃ、12時過ぎに取材相手が来るまで
ほんの40分くらいで昼食。

って!

市街地のど真ん中ならいざ知らず、
ここは後ろは山だし、
目の前はなんだか家ばっかりだし…



「どこかに食べるとこあるんですかね?」

「無さそうですね」



って、お前が言うな!

仕方無いから、
移動の時に乗ったタクシーの運転手に聞く。
で、いくつかの候補が出て…

って、メモとかする気無し!

おーいっ!





でも、なんとか、取材する場所の方に聞いてみました。
タクシーの運転手と同じ店を紹介されましたので、
じゃあ、行ってみるかと…


「あっちの方向みたいですよ」

「あっち?」

「ええ、線路沿いですって」

いやぁ、もう、勘弁してください。
40分しか時間が無いのに
そんなアバウトな位置情報で一発でたどり着けと?
おかしくないですか?

でも、そこでぶち切れたら大人げない。

そっと懐からiPhoneを出し検索。
近くのグルメスポットを検索。
始めから出せ?
いや、違うと思うよ、僕が出すのはね。

で、まあ、そのラーメン屋くらいしか
出てねーんだこれが。
どうも、福島らしいかどうかって問題もあったけど、
周りを見渡すと、らしい、とか、らしくない、なんて
言ってる場合じゃない感じ。




入るとすぐにメニューの看板。
10品目くらいしかない。

で、一際目立つのが値段。

タクシーの中ででも、
運転手がいちいち、枕詞に安いから、
なんだかんだ言って安いから、安いから○○で、
○○が安いのに…
と、やたら安いを連呼していた、その値段。

支那そば 400円。

うん、安い。

でも、そんなに驚愕の値段でもない。
その辺が、微妙。
支那そば屋と書いてありながら
メニューの先頭に書いてあるのは、うどん。


ああ、微妙。


でも、味は微妙じゃなくて
普通においしいラーメンでした。
コショウをパッパッと入れたくなる味、
懐かしい感じというか、
古くからあるラーメンの味。
半チャーハンも付けたんだけど、

チャーハンが黒い!

って、見たら海苔。
きざみ海苔。

チャーハンの味は微妙。



食べ終わっても
なんだか、この微妙感が漂っているというか
もう一品食べておかないといけない感じというか…





撮影が終わり帰京するために
福島駅に向かう。



「帰りに何か…食べるか飲むかしませんか?」

「そうしましょうか」



なんだよ、あんたも物足りなかったんじゃん。
でもこの感じは言われなければ
素通りしてた感じだな…



で、またもiPhoneで調べて
ちょっとしたカフェへ行く。
ガトーショコラの写真が素敵だったから。

カメラマンとプロデューサーは
写真にあったガトーを注文。

僕は全然違うスフレにする。



「え?ガトーじゃないんですか?」

「うん、旨そうだよねそれも」

「いや、だって、写真にあったやつですよね?」

「そうだね」

「……」



なんだよ、いーじゃんかよ!
土壇場で変更したって!
そういうものなんだよ~
それが僕なんだよ~








ちなみに、新幹線のホームで
去っていく新幹線を見ていると
頭の中をある曲が流れませんか?

そうです、吉田拓郎さんの
”唇を噛みしめて”です。

刑事物語ですね。

この曲大好きです。


じゃ。