新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ロケットハンター / 叫び届かず。

7月28日

ロケハン。

かなり嫌々だった。

だって、前回撮影した場所だし

色々と探した結果でもないから。

努力してない状態だし

ここら辺で手を打ってくださいよ的な

匂いを感じたから。

だから、見る前から

前回と同じ場所なら絶対に決めない

と心に決めていた。

で、行ってみると

前回担当してくれた方が

今回の内容を聞いて、

それなら、こちらのお部屋の方が…と

前回とまるで違う場所を見せてくれた。

「おおおおおお!これだ、これ、ここにする!」

今から思えば作戦かもしれないが、

駄目だ駄目だと思っていったら

全然予想外の場所を見せられ、

思いのほかに素晴らしくて

あまり深く考えずにOKを出した。

作戦だとしたら大したもんだ。

それから、もう二箇所をロケハンして

一箇所に確定させる。

なかなかまとまった感じになりそうである。

後は、香盤を作るO田氏の手腕にかかっている。

「あ、初日に実景を朝と夜で撮りたい」

「出来れば、繁華街のナイターを芝居ありで撮りたい」

「天候は関係ないけども、雨なら雨で逆に得だから、

 雨の当たらない場所を見つけて撮影箇所を増やしたい」

「オフコメントは最終日に録りたい」

などなど。

いちいちメモっていたけども、

多分、メモっただけ。

これは長くO田氏と付き合っていれば分かること。

あたかも真剣な表情でメモをとっていたり

聞いていたりする風を装っているが、

実はそれはそれだけの行為であり

その後の進展や発展には繋がらないのである。

もう慣れたことでもある。

が、そんなO田氏でなければ

出来ない芸当も色々あるのだ。

えーと、ほら、なんだ

ね?

でしょ。

もう、ね、沢山あるわけさ、

わんさかわんさか、溢れるくらいにね。

いや、具体的な言葉が見つからないだけで、

すごいんだよ。知らないでしょ? ね。

てな訳でぼちぼち撮影です。

さて、明日は来月にあるもう一本の撮影打ち合わせ。

こっちは、もっとまじめな映像です。

ドラマではなくて、今度はドキュメンタリーです。

多少の演出はありますが、基本的にはノンフィクション。

これもこれで、非常に楽しみな仕事なんです。

でも、これだけじゃはっきりいって足りないんです。

二転三転あった映画のことや、

ホームランだと思った当たりが

実はエンタイトルツーベース

もっと先に走って進みたいのに、

進めないのがルールなんです。

足踏みしている場合じゃないんですけど…

もっともっと営業をして仕事を増やさないと

かなり大変なことになります。

こんな綱渡りな状況がここ数年続いていて

麻痺し始めていましたが、

この1、2ヶ月はトコトンやばい感じです。

誰かに届け、僕の悲痛な叫び…

じゃ。