新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ロケハン終って…

7月24日
ロケハンから一夜明け…
体中が日焼けで痛い。

西の天気は
良すぎるくらいに良くて
熱すぎるくらいに暑かった。
蒸すとか気温がとか、
そんなレベルじゃなくて、
外にいるってことが普通じゃないことのような
通常ならこの暑さでは
外を出歩くなど、ましてや仕事など、
いや、延々と場所を探しまわるロケハンなど
有り得ないほどの気温であった。

予定の時間を大幅にオーバーしながらも
ロケ候補地を全てチェックすることはできたが、
深夜に及んだ打ち合わせ中、
日射病一歩手前なのか頭痛がガンガンする。
こんなことなら
多少暑くても、
帽子をかぶるべきだったと後悔した。
で、同時に、撮影は8月の初旬。
過去の天気を照らしても
ほぼ確実に晴れであることを確認している。
つまり、ほぼ確実に暑い。

そして、まだ作られていない香盤も
かなりのハイペースで
撮影しないとならないことは確実であり、
日の出から日が沈む直前まで
日光の下で動き回るのが確実である。

まあ、不安ばかりでもない。

昨日、ある作成物の確認にも行ったが、
この出来栄えがかなりの完成度で
想像以上に表現の幅もありそうなのだ。
詳しくは何も書かないけど、
最重要で、もっとも不安で、
もっとも予測できなかった物であったから
言わば、一番の肝が落ち着いたのである。
いや、まだ、色々あるけども
肝さえ押さえておけば、
後はどうにかなるもので、
”絶対”という言葉を使わない限りは
平和そのもので進行できると思われる。

後は、内心のハラワタを
押さえつける根性の問題かもしれない。
怒るのも簡単だし、
敵を作るのも簡単なこと、
だから、簡単なことに逃げてしまえば
自分は楽になると思うけど、
それは平和ではない。
何があろうとも平穏を保ち、
敵になるかもしれない方々を
味方について貰えるよう努力することが、
平和な現場を作る最も重要なことだと思うし、
それが”演出=監督”の役目だとも考えている。

経験上、完成した内容はともかく、
監督のご機嫌を伺って撮影するほど
疲弊する現場は無い。
むしろ、各スタッフが、
自分の意見を出し合ったり、
ぶつけ合ったりできて、
誰の意見であろうとも
喧々諤々できる環境が、
良い現場だと思うし、
完成にも良い影響を与えると思う。

そんな現場にしたいし、
沢山の良いアイデアを取り入れていきたい。
CMの性質上どうしても、
トップダウンな環境ではあるけれども、
目標と理想は高く保っていきたいもの。



現状、西地区限定の予定であるけども
その垣根すら取っ払えれば…
嬉しいしありがたいなぁと。



で、一旦、CMの方は
撮影の向けての準備に入り
僕の出番も数日は無いと予想される。
その間というか、
明日からはこないだ書き上げたVPの
台本第二稿打ち合わせと
具体的な制作打ち合わせがある。

こっちの方も
ぼちぼち、どうやって撮るか考えないといけない。
文字から映像への変換が必要な訳なので、
その変換の際、イメージがばらばらにならないよう、
方向性や具体的なイメージを固めておかないと…。

とはいえ、絵コンテが
必要じゃない分は気が楽でもある。
逆にその方が相手も自分で考えないといけないので
僕が考えるよりも良いアイデアが生まれる場合もある。
とっかかりが文字しか無い以上、
そこから映像を考えるという工程は
全ての人間が行わなければならないから
あえて、抽象的な言葉で濁して
意見を待つってこともできるしね。

いや、逃げてない、逃げてない。

答えは常に霧の中に置いておく。
モヤを払う努力を惜しまないことが、
より良いゴールへの近道だと思う。
僕は天才じゃないし、
だから、僕一人の考えなんて
たかが知れているしね。




つーことで、
皆、よろしくね。




じゃ!