新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

自衛隊とカブトムシ

7月26日
急に暑く、夏らしくなりました。
でも、夏はあんまり好きな季節では
ありません。
多分、夏休みの恩恵を受けなくなった
頃くらいからでしょうか。
夏はただ暑いだけで
仕事やら何やらのやる気をそぐ
嫌な季節のひとつです。

さて、そんなことを言っても
うちには夏休みの恩恵を
受けている人間が若干一人います。
今年4月から幼稚園に通いだした
まだ3歳の息子です。
いや、まだ恩恵というべき
状況ではないでしょう。
本人は幼稚園が
大好きでしょうがないのですから。
で、夏休みに入ったものの
天気があまり良くなくて
『夏』って感じがしませんでしたし
下の娘がヘルパンギーナという
南国の段々畑で農業を営んでいる
少数民族の村のような名前の
病気にかかってしまい…

この病気が、また厄介なことに
高熱が出るものの
40度を超えるほどではなく
子供的には元気な状態なんだが
口の中に口内炎のようなものが
多数出来てしまうという病気。
口内炎的なものだから
何かを食べれば
それはもう口の中が
火が出るほど痛いらしく
腹が減っているのに食べれば痛い。
だから泣く、でも食べたい、でも痛い。
都合、終始ご機嫌が悪い娘。
風邪とは似ても似つかない症状なんだが
『夏風邪』の部類に含まれており
風邪というくらいなので
空気感染(飛沫感染)するのだ。

だから、外には出せない。
でも、出たい、出せない、出たい、出せない。

高熱で唸ってくれた方が
外に出られない理由になるのであるが
それほど辛くはないらしく…

で、心配なのは
息子に感染するんじゃないかということ。
ちなみに、この病気は
0歳から4歳くらいまでが
一番多くかかる病気らしくて
それ以降の年齢になると
ほぼ感染しないらしい。

息子はまだ3歳。
充分に可能性がある。


と、先日まで心配していたが
娘の様態はすぐによくなり
ヘルパンギーナはおよそ7日くらいで症状はなくなり
3週間くらい便にウィルスが出るくらいらしい)

潜伏期間含めて、
ぼちぼち息子が発症かと思われたが、
本物の口内炎になったくらいで、
半日で治った。

で、で、で、
夏らしい日差しも出たことだしと
朝霞にある陸上自衛隊広報センターへ行く。
ここは奥さんが情報を貰ったらしく
全て無料で戦車は見られるし
ヘリコプターも見られるしの
結構人気のあるスポットらしいのだ。
さて、これがかなり遠かった。
何が遠いって最寄の駅から遠い。
東武の朝霞駅ないし
西武の大泉学園からバスなんだが
そのバス停から歩く、歩く…
徒歩15分と書いてあるが
それは大人の足ならばの話であって
子供の足で、また、ベビーカーもありの
4人家族ではゆうに30分は歩かされた。

この猛暑の中で。

持参した水筒2本は行き道で
すでにほとんどカラになり
昼食時には足りなくて書い足したほどだ。

だから、行く時は注意というか覚悟して。


で、今日は兵士運搬用トラック試乗日とかで、
『せっかくだから、どーぞ、どーぞ!』
自衛官に薦められるままに搭乗。
というよりも、今日試乗日だったのは
わかっていたのでまっすぐ向かったのだが。

で、やはりでかい。
一般のダンプカーほどの大きさだろうか?
荷台に20人ほど人間が乗っても
まだ余裕があるほどでかい。
その分揺れもでかい。
アスファルトの舗装道路で
ここまで揺れるとなると
舗装されていない戦地では
どの位揺れてしまうのだろうか?
しかし、荷台から見る駐屯地は
なかなか面白いものがあった。

日常の風景には無いものの
オンパレードだからだ。

駐車場に装甲車。
迷彩カラーのユンボ
銃を持った兵士(隊員)の整列。
ライフル射撃の練習風景。
そして、広報センターには
戦車や装甲車などが5.6台。
戦闘ヘリ(コブラ)などもある。

なんだか、男の子としては

『わー!!!』

って感じである。
館内では迷彩服の無料貸し出しもしており
なんと子供用(80センチから)もある。
息子は絶対に着ない!と
嫌がったが奥さんと娘が着ると
こんどは着たい!と駄々をこねる。

面倒な息子である。



まあまあ、そんな訳で
一日中遊べるとは言わないが
半日以上は子供の好奇心を
持たせることができる施設だった。
いや、むしろ大人の方が夢中になるかもしれない。

トラックの試乗日などに限って
一部の兵器(装備品と自衛隊では言う)が
開放されており内部に入ることができたのだ。
息子は乗り気じゃなかったが
もちろん乗りました。
砲塔のとこから顔も出しました。

写真は乗り気じゃない息子の顔と
ちょっとハニかんだ笑顔の僕が写ってました。
満足です。




そんな自衛隊広報センターから帰宅すると
息子は真っ先に玄関においてある
虫カゴに走っていきます。

ちょうどおととい
幼稚園の父母の方から
カブトムシを貰ったのです。

「カブトムシ待っててくれたかなー」

「○○くんが帰ってきたよー」

と、絶対にカブトムシにはわからないだろうが、
返事はしなくとも通じているはずだと
息子はカブトムシに話しかけます。

でも、触れません。

以前にも書きましたが
僕も奥さんも大の虫嫌いなんです。
やっぱり子供も虫が嫌いなようです。

でも、カブトムシには興味があるらしく
触れないけど、見たい。
夕食を食べる際にも
カブトムシを見ながら食べたいと
勘弁して欲しいお願いをされたくらいです。

もちろんダメ出しをしましたが。


触れないけど
気になって気になって仕方がないようです。
ことあるごとにカブトムシを見ています。





でも、
帰宅してすぐに
土を足したり
虫ゼリーを入れたり…

って、最近の虫事情ってすごいね。
カブトムシ専用の土に
専用に土が臭いを発しないようにする砂。
土の水分保湿ゼリー。
カブトムシ専用の餌。
自分が子供の頃は
虫かごにスイカ入れて
終わりだった気がするけどね。

あ、それで、餌が無かったんで
専用餌ゼリーをあげて
土がいっぱいあった方が
土に中にもぐれる!と言うので
多めに盛りこんだんです。

で、夜見てみたら…


カブトムシがひっくり返ったまま…
あたふたもしてません。





も し や 死 ?




いや、なんとか生きていました。
どうも、ひっくり返ったはいいが
戻ろうとしたら土が多めに盛られていたために
土と上蓋に挟まれた形になったようで
人間で言えば大の字になっていた。
大体、こういった虫ってやつは
ひっくり返っているとあたふた、
じたばたしているんだが
見た時は完全に時間が止まっていた。

奥さんも貰って二日で…と絶句している。

が、まあ、一応、なんとか生きている様子。
まさに虫の息だが。

今日が山場ですな。


朝、息子が
カブトムシ見る!と玄関に駆け出して…
そこに何を見るのでしょうか?

元気に復活したカブトムシ君でしょうか?


それとも…






ちなみに、カブトムシがひっくり返った姿が
コックローチっぽくてイヤだ。
裏面よりやっぱり表面が良い。

カブトムシなら
なんとか触れるハセゲンイチロウでした。

じゃ!