4月22日
とうとう、奥さんまでもが
長谷家を襲った風邪の猛威にやられ
熱を出して寝込んでしまった。
息子と娘は未だに咳を出し
完全には治癒していない。
で、この中でただ一人、
俺だけが、軽い咳をするだけの健康体。
不慣れな家事ではあるが
多少は奥さんの手助けをと
炊事・洗濯とやってみた。
一人暮らし経験はあるものの
炊事は近所の弁当屋だし
洗濯はコインランドリーだしで
気が付けばほとんどわかっていない。
毎度、奥さんに怒られながら
洗濯などをやってはいるが
奥さんが寝込んだ状態で
答えあわせができない。
で、うる覚えの感じで
洗濯機に洗濯物を入れ
ネットに入れるものと
入れないものを仕分け、
乾燥機にかけるものと
そうでないものを仕分け、
奥さんの実家のご両親が
魚を持ってきてくれたので
それを焼き、
子供に薬をやり
洗いものをして・・・
で、風呂に入って体重計を見る。
おっと、２００グラム減ってる。
今日は、少し食べ過ぎたかなと思ったが
体重も体脂肪率も減った。
これはいけるかもしれない。
捨てずに取っておいた
過去の遺物に
足を通す日は近い。
さて、そんな訳で
ここ数日更新が滞っていたわけですが
ちょうど誕生日の日の20日に
仕事の電話が入ったんです。
いよいよ別件かと思ったら
映画の制作部から。
「例の予告、今度は60秒で」
「え？60秒？何用？」
「全国公開用の劇場予告だ」
「あー、じゃまたフィルム仕上げだ」
「そうなる予定」
「て、ことは…」
「そういうこと」
どういうことかというと。
フィルムってやつは
想像以上に不便な代物で
ビデオやデータのように
コピーが簡単にはとれない。
撮影された元フィルムは
当たり前だが一つしかないので
そのネガは当たり前だが
本編用にネガ編されている。
つまり、本編（OKテイク）から
予告用に使いたいとなると
その部分のネガを
新たに焼いてコピー（デュープ）しないと
ならないってことなんだ。
それにはもちろん料金が発生するわけで。
出来れば、本編で使用していない部分。
NGテイクのネガから作って欲しいと。
前回の予告も同じ状況であり
無理を言っていくつかのOKテイクを
デュープしてもらい作成したのだ。
今回は、更に前回使用した予告のネガも
使用するとなるとデュープを取ることになり…
単純に一番安く作ろうとすると
本編でも予告でも使っていないシーン・カットを
探しだし、抜き出して使用するしかない。
で、この条件で予告は作られるか？
出来ません。
うる覚えの記憶では
今回の映画はテイクがかなり少なく
一発OKがほとんどを占めています。
特に冬篇・現代篇は顕著で
NGがあったとしても
途中でカットされいるものばかり。
最後まで芝居が撮れているカットは
当然ながらOKカットで…
本編で残念ながらオミットになった
シークエンスを使えば
単純に混乱を招くだけだし
使いたいシークエンスは
OKテイクだし…
で、この条件では無理ですと
プロデューサーに伝えた。
「うん、そうだよな、俺もそう思う」
「でしょ」
「だから、ある程度のデュープはいいから」
「ある程度ってどのくらい？」
「オフライン上がってみて、考えるよ」
「ほー、出来次第？」
「そうとも言うね」
「わかった。了解」
で、来週からまた予告編作成作業に入る。
全国公開用60秒予告制作のスタートである。
この話しがおりしも
自分の誕生日に来たのも
何かの縁か策略か陰謀か狙い。
映画『Watch with Me ～卒業写真～』から
離れたと思っていたのだけれども
まだ、少し離れられないようだ。
60秒…
夏篇（少年時代）予告 約120秒
九州地区先行用劇場予告 120秒
九州地区先行用TVスポット 15秒×2
そして、
全国公開用劇場予告 60秒
できれば、TVスポットの前に60秒だったらと
ほんの少し、ほんの少しだけ思った。
じゃ！
