新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

てんてこ舞

1月19日
忙しい、忙しい。
本当にてんてこ舞である。

16日の美術打ち合わせの後から
バタバタし過ぎている。
で、18日はオールスタッフ打ち合わせで
つーか、オールスタッフ後、
そのままスタッフルームで19日の4時30分だ。

18日朝一番に帰京して
19日朝一番に九州入りするM木の
携帯アラームが鳴るくらいだ。

制作部・演出部ともに
徹夜だ。





18日夕方。
オールスタッフ打ち合わせ。
本来は衣装合わせのみの日程だったんだが
色々あって、オールスタッフ打ち合わせも追加された。

オールスタッフと言いながら
全てのスタッフが揃ったのを見たことはない。

さて、すでに一度やっているので
二度目のオールスタッフ打ち合わせとなる。
また、台本を頭から順番に追っていく。
基本的にサード助監督が美術打ち合わせを仕切り、
セカンド助監督が衣裳合わせを仕切る。
そして、チーフ助監督はオールスタッフ打ち合わせを仕切る。
映画100年以上の歴史の中で
どこをどうしたら、このような振り分けになったのか?
それを知る人間はいるのかどうか?
全く分からないが、
チーフはオールスタッフ打ち合わせを仕切るのだ。


制作部、演出部、撮影部、照明部、録音部
美術部、記録、編集部…


様々な部署の親玉がいる前で
台本を前に、いや、台本しか武器はないのだが
ひとつひとつのシーンごとに
ロケなのか、ロケセットなのか?セットなのか?
デイシーンなのかナイターなのか?
イブニングなのかモーニングなのか?
特殊な撮影機材や方法を使うかどうか?
撮影場所はどこぞのどこどこなのか?

その全ての情報を吐き出していく。

そして、総合スケジュールの説明。


喉がカラカラになる程喋り続ける。
途中、喉が痛くなりやばいと思ったら
助監督I嵐がお茶を持ってやってきた。


”気が利くじゃないか!I嵐!!”


と思ったら、隣に座る監督の前に。


”あー、まあ、そうだな。監督に先にお茶を出すか。
 それは、もっともだ。仕方がないよ。”


と、見ていたら、I嵐はお茶を持って
更に奥隣の技師さんたちの方へ…
俺から、あからさまに遠い場所へと
お茶を持っていくI嵐。


俺以外誰も喋ってねーぞ!I嵐!


今、俺程、その手に持つお茶を
欲しがっている人間はいねーんだよ!




遠ざかるI嵐を尻目に
最近参加したAPのM島くんが
僕にお茶を持ってきてくれた。




あー、味方の演出部に裏切られ
他部署であるAPに助けられる俺。







I嵐。

後で正座な。




じゃ!