新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

EED&MAV

1月10日
朝からVPの本編集。

プレミアプロで編集データである
EDLを出しておいたので、
データがあればあとは素材テープだけでと
PCを会社置いていく。

が、それが失敗だった。

吐き出したEDLデータは
読み込んでみると壊れていて役立たず。
編集のアテになるものは
台本と僕の頭の中身だけ。

いや、これでは編集はできない。

急遽、会社にいたT田を呼び出し
保険扱いにしておいたPCを
編集スタジオまで持ってきてもらう。

が、T田の奴、道に迷いやがった。


「すいません、○○駅まで行ったら行き過ぎですよね?」

「行き過ぎってわかってんなら、戻れ!戻れウインダム!」

「は、はい!」

多分、T田は年齢的にウインダムを
知っているとは思えないが、
戻れと言えばウインダムだ。
開始時間から1時間。
編集機にはエディター含め3人の職人たちが
何もしないままぼーっとしており
外ではT田が道に迷っている。

しかも今日は、夕方にクライアントが来るのだ。

だいたい、睡眠を30分しかとってないから
着いた瞬間から眠たいし・・・



1時間30分後。
T田が到着し、PCからオフラインの映像を吐き出し
それを編集機に読み込ませ
上書きして編集する方法を選択。
当初の予定ではほんの3時間、
4時間で終わる予定が
気がつくともうすでに夕方で、
結局、クライアントに来て貰う時間を1時間ずらした。

で、今回の本編集に
クライアントを呼んだ理由が二つある。
ひとつは、昨日出た修正依頼の確認。
もうひとつは、はずせと言われたカットを
復活させたいという僕の希望。

だから、エンディングを二つ作って見せる。

後半戦が時間に追われてバタバタだったので
ディレクターズバージョンに
あまり時間を掛けていられなかった。
それが、悪かったとは思わないが
はやりそのカットはオミットされてしまった。

それはそれで仕方がない。
が、そこ以外に全く問題はなく
逆に褒めちぎられ過ぎて・・・


まあ、良かった良かったってことなんだけど。



つーか、そのまま、
映画スタッフルームに入り・・・

気がつくと4時。


自宅に帰り、
速攻風呂入って1時間寝て出発。



1月11日
MAV、つーか、30分遅刻。

MAVは初めにディレクターがいなくても
できる作業があるので、
その程度の遅刻は許容量。

すぐに、音効さんがやってきて
音楽や効果音が仕込まれる。
今まで音楽の無い状態のドラマであったが
音楽が入ると今まで感じさせられなかった
感情まで表現することができる。

はっきり言って、編集までは
何度も見てきた映像なので
新鮮さに欠けてはいたが、
MAVで音楽を入れはじめると
いよいよ、また、面白くなってくる。

そして、完成が近い。

ナレーションは無いので
この作業が終われば完成である。

バタバタと映画の準備をしながらの
作業ではあったが
なかなかの力作VPになったのではないだろうか。


が、なにぶん守秘義務作品のため
クライアントの会社以外の方は
見ることができない。



僕も、この機会を最後に
もう二度と見ることはないかもしれない。




それが、VPってもんでもある。





さて、ぼちぼち映画の準備に本腰を入れますか?


じゃ!