新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

パパ見本市

11月18日
さすがに土曜日というだけあって
公園に行くと
そこには子どもを連れた
お父さんがたくさんいた。

そこらじゅうから
”パパ!パパ!”と
子どもが父を呼ぶ声がする。
世間では今日はお休みなのだ。
まあ、俺はこないだから
ずっとこんな調子なんだがね。
それがいいことか
悪いことかは別にして。

つーことで、
公園にはパパがたくさんいて
観察しているとなかなか面白い。

久しぶりの子どもとの公園なのが
丸わかりだったりね。
子どもの行く先々が心配なのか
どこへ行くにも後ろかついていって
過保護とも思われるような
追いかけっぷりだったり。
慣れているのか
慣れていないのか
全く野放し状態であったり。

あー、俺はちなみに
ほぼ野放し状態です。

今日も、公園に到着して
すぐさま砂場に行き
砂場用のおもちゃを出し

後はぼーっと。

ちょうど午前中は天気がよく
太陽がベンチに当たっていて
とても気持ちがよかった。
息子も夢中になって砂場で遊んでいるし。
たまに、勝手に砂場を抜け出して
ジョウロに水を汲みに行ったり
走り回ったりしているが
わざわざ付いてはいきません。
よほどの時は息子が大声で呼んでくれます。


「パパー!パパー!」

砂場の近くに
山型の滑り台とウンテイの渡り橋
のような遊具があるんだが
息子はいつも、
その山に登っていって
上から一人で滑ったりしているのだが
たまーに、ウンテイの渡り橋を渡りたくなる。
ちょっと前までは、
支えてやらないと
ウンテイから足を
はずすこともしばしばだったが
最近は支えがなくとも
らくらくと通れるようになっている。

息子が、そんな山から声をかけてくる。
どうらやウンテイの渡り橋を渡りたいらしい。
一人で渡ればいいのに。


「○○くーん、ゆっくり歩くんだよ~」

「パパー、一緒にきてーぇ」

「一人でできるじゃーん○○くーん」

「できなーい」

全く行かないという方法もあるんだが
なんだか
良いパパの
見本市みたいな公園の中

ほっとく訳にもいかないだろうと。

どっこらせと山へ向かう。

息子は俺の手を引き
渡り橋の入り口に。


「ゆっくり行かないと落ちちゃうからねぇ~」

それは、俺の台詞だ。
いつも俺が言っているだろう。

「ほら、落ちちゃうよ~、危ないねぇ~」

「わかったよ。ゆっくりね」

「わー、怖いねぇ~」

「こらこら下をちゃんと見ないと!
               踏み外すよ!」

「うん、わかった」

こないだは一回やったら
もう一回、もう一回と都合5回くらいやらされたが
今回は、全く俺が手を貸さなかったから
とても疲れた、もしくは満足したらしく。
誇らしげに降りてから


「できたー!」


と大声を上げ、
そそくさと砂場へ戻っていった。

それから電動シャボン玉をやったり
新幹線のおもちゃを砂に埋めたりと
砂場を満喫。



さて、恒例の帰りたくない病を発病させずに
自宅に帰らせるのコーナー!


どちらかというと
昨日の遊びよりも
今日は地味な砂場遊びである。
あまり疲れていない可能性もなきにしもあらず。
都合、腹が減っていないとも思われる。


「○○くん、お腹すかない?」

「うん、○○くんお腹すいてない」

「そーかー、パパお腹空いたな」

「空いてないよ」

「いや、俺が空いたって言ってんだから
             空いてるんだって」

「空いてない!

「・・・じゃあ、いい。
           なら、喉渇いてない?」

「渇いてない!」

今日は全面否定なのね。
なら、仕方がない。


「パパさぁ、お腹空いたから、
     お昼ご飯食べに行くね」

「え?どこに行くのぉ?」

「お昼ご飯売っているとこだよ」

「え、え、どこぉ?」

「○○くんも行く?」

「行かない!」

「そ、じゃ、パパ行くね」

「行かないで!

「じゃ、一緒に行く?
     おもちゃ片付けてさ」

「・・・」

「帰りながらお茶飲んで、
      ラムネ食べようよ」


と、トーマスラムネを出す。



「食べる~、それ座って食べる~」

公園で座って食べることで
公園から出ずに食欲を満たす作戦らしいが
大人を馬鹿にしてもらっちゃ困るよ。


「やだよー、パパ歩きながら食べちゃうもーん」

と公園を出る。


「あーん、待って、待ってー」


とついてくる息子。
と、そのまま手を引き自宅方面へ。
一個ラムネをやる。


「おいしい!」

「そうか」

ルンルンで歩いている。
どうやら、公園には未練がないらしい。
2時間弱で満足したようだ。
あー良かった。

今日と同様の作戦が
また、今度も使えるとは思えない・・・
次回は弁当持参か?

いや、ダメパパでいいや。
次も行き当たりばったりで。


じゃ!