新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

同期の桜

12月2日

映画学校の同期生である

ライターモモエ氏と会談。

どうやら、来年何かあるらしい。

その何かの話しと

その何かへの参加相談。

しかし、生憎すぐには返事が出せない。

映画学校を卒業してはや10年。

同期で生き残っている人間は

すでにある程度の

役職についているのがほとんどだ。

プロデューサーであったり

監督であったりである。

いや、さすがに10年も経つのだから

何かしらの役職にはついてるのは当たり前か。

毎年、映像関連の学校から何百人単位で

この業界へ新人・若手たちが希望を胸にやってくる。

が、その中で生き残るのは

わずかであり、

また、当時の希望通りの役職まで

行けるのはもっとわずかでもある。

ほぼ1年目、いや、1本目の仕事に入った後

やる気を失い、希望を失い、あるいは全てに失望し

去っていくものたちがほとんどでもある。

生き残るのが並大抵のことではない・・・と

いうことではない。

そんなことは全くない。

才能や、センスのようなものの前に

忍耐と体力さえあれば

数年は持ちこたえることができる。

それは、それを必要とされてないからだ。

悲しい現実ではあるが

入ってすぐの人間に

何を任せることなんてあり得ない。

自分でも忍耐と体力が持ったから

今までこれたのだろうと思っている。

が、これからが本当の勝負になる。

これから、『才能』や『センス』のようなものを

問われる時期がくる。

卒業して10年。

我々にその勝負の年がやってきたのであろう。

じゃ!