新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

新宿へ行く / 『やらせ』事件

9月22日
こんにちは、お元気ですか?

僕は毎日コンビニ弁当ばかり食べています。

そのせいなのか
どうなのか分かりませんが
なんだか具合が悪いです。
やる気が起きないというか・・・
身体が痒くもなってきました。

何か入っているのでしょうか?

はい!
どうも、ハセゲンイチロウです。
今日はTVで放送中の
電車男 最終回』を見ながら書いてます。
え?電車男見てたの?って。
いや、全然見てません。
つーか、今日初めて見ました。
あ、見ましたっていうか流れてます。
僕には電車男
チビノリダーにしか見えませんが・・・
初めて見るのが最終回つーのも
なかなかオツなもんですな。

さて、今まで見てなかったドラマの話しをしても
なんの意味も無い、つーか話せない。

で、今日はまたまた小道具の買出しに行った。
昨日は神保町だったが
今日は新宿へ行った。

新宿は自宅から結構近い距離にあるのだが
最近はあんまり行っていなかった。
映画もここのところ見に行ってないしね。
そんな訳で新宿だ。
東口からテクテクと歩き新宿三丁目方面に向かう。
目指す店は三丁目にあるのだ。
映画館の前を通る度に
今公開中の映画が気になってしまう。

見たいなぁ 映画・・・

いや、今は仕事だ仕事。
仕事しないと映画どころでなくなってしまう。

で、3丁目にある世界堂に行く。
世界堂っていうのは
日本一安く画材を売る店という
看板を掲げているでっかいお店です。
いや、実際の値段を知らないので
本当に安いのかどうかは僕は知りません。
そこで、買い物を済ませて・・・
じゃ、昼飯をっと思いましたが
今日はそのまま会社に向かいます。
13時から打ち合わせがあるんです。

撮影に応援で来てくれる
応援制作の方と打ち合わせ。
今回は地方ロケなので
東京で全てを片付けてからでないと
旅立てません。
通常なら前日まで間に合ったりするのですが
3日前には全ての準備を完了しないとなりません。
3日前ってのは明日とか明後日とかなので
バタバタと言えばバタバタです。
そんな時にまだ小道具を買っているなんて・・・

まあ、ケツが合えばいいんです。
結果良ければ全て良しですから。

さて、こっちの準備も進行中ですが
明日は先日まで進行していたCMの直し作業があります。
具体的に言うとワンカット差し替えるだけです。
が、編集室は使用しないとならないし
MAもしなおさないとなりません。
たったワンカットでも全力で直します。

それが仕事。

ちょっとした直しでも
監督も呼ぶし、エディターも呼びます。
たったワンカットでもです。
内容的には一人指示できる人がいれば
簡単に終わる作業ではありますが
そうはいかないのでこの手の仕事なんですね。
それが責任を取るってことでもあります。

あ、気が付いたら『電車男』終わってますね。
5秒くらいしか見てません。
すいません。
なんで謝ってんのかわかりませんが
そういうことです。
どういうことですか?
わかりません。

とりとめも無い日記ですいません。
いや、日記なんだからいいんです。
好きなように書きます。

× × × × ×

やらせがあったようですね。
めざ○○TV?らしいですが。
記事を読む限りでは
フリーの契約ディレクターが
文字通り『やらせ』ていたそうですが
なんだが、ひとごととは思えません。
いや、やらせを肯定するわけでも
否定するわけでもないんです。
僕は同業として大変に心苦しい感じがします。

よく僕らは絵になるとか絵にならないとか
撮影現場で話すことが多いんですが
絵になるというのは
構図や映像が綺麗だとかそういっただけではありません。
例えば、何かを説明しようとして
その説明にしっくりと来る映像を撮影することでもあります。
絵にならないと説明できないってことになるわけです。
過去にもN○Kさんで
サンゴに傷をつけて撮影したことがありましたが
このことを『やらせ』だと一方的に
片付けるのはどーかなと思っています。

結果的に言えば、
自分で傷をつけたサンゴの映像で
サンゴを傷つける人々に警笛を鳴らすという
本来の演出意図は満たしているのですから。
『やらせ』かもしれないが成功じゃないですか?

ちょっと話がずれました。
僕が言いたいのは
『それ』を求めたのは番組じゃないの?ってことです。
僕らは映像を見てくれる視聴者や聴取者の
理解能力というか判断能力を測れなければなりません。
僕が実際に耳にしたことを書きますと

「これはもっと説明しないとわからない」とか
「このままだと難しいな」です。

僕には過剰に説明をしようと
させているとしか思えませんでしたが。
随分と昔の話ですがね。
まあ、つまり、
見てくれる方のレベルはどの位なのかってことです。

サンゴの話しに戻すと
多分、実際に傷つけられたサンゴもあったと思うのですが
それは、ごく少量か小さくて絵にならない状態・・・
だったのではないかな。
実際にあった物を撮影しても
『説明が足りない』
判断されると思ったのじゃないでしょうか?
もしくは、
これじゃ分からないと思ったのではないでしょうか?
良く言えば、丁寧に説明しようと考えた
悪く言えば、見てるこちらを馬鹿にしてる。

さて、めさ○○TVでは居酒屋の店員に
『サーッ!』と言わせたそうですが
面白いじゃないですか。
これを想像しただけでも大したもんです。
そんな店は実際には無いそうですが
そうそう毎日毎日、毎週毎週、
面白い題材や人間なんて見つかる訳がありません。

フィクションと言った方がいいかな。

確かに番組の趣旨として
捏造したりフィクションであってはならないんですが
それを求める土壌が無かったわけじゃないでしょう?
信用していたのにガッカリしたと
思われた視聴者が沢山いたそうですが
僕はどちらかと言うと
そのディレクターに同情したい気持ちです。
面白いものは結局は想像した物だった。
実際に面白い奴なんて、いねーよ!と。
いや、単純に元気な店員の居るお店に行って
『いらっしゃーせぇ!』と言うのを撮影するよりも
卓球愛ちゃんの真似させた方が面白いじゃん。
もしかすると、『いらっしゃーせぇ!』の声が
『しゃーっ!』に聞こえて、
『サーッ!』にしただけかもよ。

まあ、これに関しては
様々なご意見もあると思います。
ノンフィクションの番組であるはずなのに
フィクションを放送するのはおかしいとかね。
僕もそう思います。
そんなすぐにバレるものをってね。
やるなら徹底的に騙さないといけませんよね。
ははは。

しかし、ノンフィクションにおいての
演出というのはどこまでが許されるものなのでしょうか?

例えば博士の説明を撮影する時に
あんまりにも長々と説明されても
後で編集したりするのが大変だし
話しが散らかってしまいます。
で、それを要約して話してもらうんですが
そんなこと、慣れない方が
なかなかできるものじゃありません。
で、一度こちらで話しを聞いてから
メモしたりして要約して話していただくことになります。
したがって、棒読み風になってしまったり
たどたどしかったりしてしまうこともしばしばです。
しかし、話している内容は本当です。

これはノンフィクションですか?
フィクションですか?


俳優が恋人を思い泣く芝居をするのと
大して違いはありません。
俳優の存在はフィクションですが
泣くという感情や表現はノンフィクションです。

健康器具を使用した方の話しもそうですね。
恐らく、使用感などのお話しは本当です。
ただ、それを話す方々が俳優だったりするのです。
本人の場合もありますが。
再現映像ってのありますね。

演出というのは
趣旨や意図、イメージやテーマからずれないように
手を加えていく、指示していく役職のことだと思うわけです。

その、本来の意味では『やらせ』というのは
演出そのものだったりすると思うわけです。
ただ、今回はその趣旨と意図から
はずれた演出だったということでしょうか。

もう一度言います。
否定も肯定もしません。
難しい問題だと思います。

じゃ!