7月16日
困ったことに見なければ分からない。
演出としてはある程度の確信を持って
指示を出さなければならないが
こうも映像を分割したり色を変えたりしていると
なかなか確実な確信が持てなくて困る。
１時間も作業して
「やっぱ無し」
なんてよくあること。
仕方ないが編集を変えるしかない。
そうやって、失敗というか試行錯誤を
繰り返していかないと
駆け出しディレクターは分からないのだ。
時間と体力さえ許せば
何日でもかけたい位の気持ちがある。
さて、オフライン編集の2日目である。
全尺で多分12～13分のものになると思われるが
大筋はできた感じである。
一応、オープニングとエンディングは
ほぼ完成で後はテロップ（文字）を入れるだけだ。
今日の作業は中身の部分。
方針は出来ているが
それが正解なのか不正解なのかどうかは
つないで見て見ないとわからない。
いや、不正解でないのは判っているのだが
それが◎なのか○なのか△なのかが
微妙なのだ。
常に◎を作っていきたいが
多分それには時間と予算が必要になる。
時間は多少大目にあるけど
予算は少しでもオーバーさせられないから
出来る範囲の最大限を探っていく。
どこをどう演出プランを変更していくか
変更したプランは正解かどうか
変更したことで、
他にも変更しないとならなくならないか
ま、そんなこんなで23時くらいまで
編集機の前にいた。
制作○本の目はかなり虚ろだ。
どんどん繋がせて後を楽にしようとしているので
休みなく
「次は？次はどうなります？」
と畳み掛けてくる。
「い、いや、ちょっと休もうよ」
「ここまでやっちゃった方が後楽ですよ」
「わかってるんだけどさ、疲れない？」
「大丈夫です」
「・・・いや、休もう。飯食おう、飯！」
「・・・分かりました」
で、近くの韓国料理屋で冷麺を食べる。
食べ終わると
「じゃ、行きましょう」
「え？」
「何時まで食休みしますか？」
「え？ああ、うん、20時25分？」
「・・・わかりました」
とかいいながら
編集画面をモニターに出す○本。
俺を休ます気は無いらしい・・・
じゃ！
