新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

どうしたら映画監督になれますか? 他2本

11月25日

4時18分

おはようございます。

長谷巌一郎です。

朝早いですが、今日は撮影があるんです。

朝一番の撮影?

いや違います。

昨晩22時に寝たら、

こんな時間に起きてしまいました、起こされてしまいました。

そうです「迷惑メール」です。

朝の4時にメールってなに?

全くふざけてます。

だいたいが、昨日の夕方から具合が悪く

パプロンゴールド飲んで今日の撮影のために早く寝たのに…

全くけしからん!

携帯の電源を切るという方法もあるんだが

なにせ電話が命のフリーランス

基本は24時間電源ONです。

ここでまた厄介なのが

自宅PCへのメールを携帯に転送していること。

こいつが朝の4時から迷惑メールの原因なんだよね。

しかし、これもなかなか便利で…いや確かに、通常メールより迷惑メールが多いのだが…時折、最重要なメールをあますことなく受信できている。

ま、迷惑メールも迷惑だが

僕の風邪もなかなかに迷惑千万。

仕事に支障はでるし、

子供に感染したら大変だ。

つーわけで、また寝たいんだけど全く眠たくない。

柚子茶飲んで身体を暖めてベットに横になるが、一向に眠たくならない。

うーん、困った。

で、そんな状態だがらオフライン編集も進まない。

まだ1秒もつながってない。

あー、やばい。

つーか、この状態で明日の撮影は大丈夫だろうか?

大丈夫じゃなくてもやらないと駄目なんだけどさ。

ディレクターだし。

替わりの人間はいないからねぇ。

ああ、もう4時43分だよ!

早く寝ないと!

「迷惑メール」

迷惑メール。

迷惑だけならいざしらず、

ウィルス添付は勘弁な。

撮影日

なんでどうして、

風邪っぴき?

それは日ごろの、

おこない悪し。

4時52分

まだ眠たくありません。

仕方がないので少し書きます。

あ!また来た迷惑メール!くそっ!

「伝説のカチンコ打ち2」

本家・カチンコ日記でも触れたが

伝説のカチンコ打ちの続報を書く。

まず、伝説のカチンコ打ちとはどんな男か?

これは何故男としているかと言うと

なんと名前があることが判ったのだ!

その名も「ケン」

伝説上の人物かと思われたカチンコ打ちだが

ケンという名前を持つことからにわかに実在感が出てきたのだ。

そして、もう一つの疑問点であった地上10メートルからカチンコを放り投げ

ちゃんとカチンと打つことが出来るのかという疑問だが

これも、実際に検証をした奴がいる。

※今まで馬鹿馬鹿しくて誰も検証してなかった…

そして、検証の結果だが…

なんと10メートルは無理だったが2、3メートルくらいならカチンと叩くことができたという!

が、落ち際に開くことはなかったらしいが…

伝説として残っているのは、

地上10メートルからカチンコを投げ

クレーンに乗ったカメラのフレームの中で

カチン!とカチンコを打ち鳴らし、

尚且つ、フレーム内で開いて落ちた。

まあ、しかし誰でも出来ることをしても伝説にはならないから

この話しもあながち嘘じゃないかもしれない…

はい、5時18分です。

まだ眠たくありません。

このまま起きているつもりでしょうか?

さて、次の話題。

「どうしたら映画監督になれますか?」

「映画を監督したらなれます」

それが自主映画だろうが商業映画だろうがです。

つまり「映画監督」というのは肩書であって職業ではないというのが僕の考えです。

「演出業」とでもいうのが正しいかもしれません。

つまり、例えば、銀行に勤めているサラリーマン。

職業は?

サラリーマン?

銀行マン?

色々呼び方がありますが

職業は「部長」とか「社長」と言う人はいませんよね?

まあ、どんなことかというと

「映画監督」は職業じゃなくてあくまで役職に過ぎない。

しかも、「社長」になるより「映画監督」を名乗る方が簡単だということです。

逆にそれだけこの業界の情報が外に出ていないとも考えられます。

「映画監督になるには?」とかそんなタイトルの本やサイトがありますが

いきなり「映画監督」になりたいなら、

8ミリでもDVでもいいから「映画」を作ればいいんです。

そして自分で自主上映したりすればいいんです。

それともう一つ。

映画監督だけの仕事で食っている人はいないそうです。

はい。そういったことを踏まえた上で話すと

「演出業」をするにはどうしたらいいか?

という話しになります。

こう書くと現実的な話しです。

そうなると、答える方も考えます。

映画系・TV系・CM系・VP系・PV系・イベント系など演出の必要なところは多々あります。

まあ、これらの系統には横の繋がりが薄いのが現状です。

CMやPVのディレクターが映画を撮るなんて話しはよく聞きますが

CMやPVディレクターが何人いるかを考えると

決して多い機会ではないでしょう。

話しがズレましたが

どんな系統の業界かで

入る方法や生き方も変わってくるんじゃないでしょうか?

ま、手っ取り早いのが

どの系統に行くにしても、学校へでも行け!ってことですかね。

そこからならゆっくり系統も選ぶことができるからね。

今すぐ飛び込みたい生き急ぎな方は…

これはあくまでも過去の例ですが、

こんな方がいました。

TVのディレクターなんですが、

その方の業界への入り方が凄い。

寒い冬だった…

僕は猛烈に映画が作りたい!

作りたくて作りたくて仕方がない!

そんな思いで田舎から出てきてしまった。

でも、僕に東京での知り合いはいない…

寒くて寒くて凍えそうだった。

飛び出したものの宛てもなく歩いた。

ただ、東宝の撮影所が成城にあることだけ知っていたので

成城のスタジオをぐるぐる歩いた。

寒い…

あまりにも寒くて僕は暖を取りたくて…

スタジオに忍び込んでしまった。

すでに撮影は終わっていてスタジオには誰もいなかった。

広いスタジオをふらふら歩いた。

このスタジオで黒澤映画も特撮映画も作られたのかぁ…

スタジオは真っ暗だったけど映画への思いでなにもかもがキラキラして見えた。

でも、現実の寒さと今はただのフウテンだってことに気が付いた。

僕は取り急ぎ近くにあった倉庫へ向かった。

どの倉庫も中は冷たく

屋根があるだけで外とあまり変わりがない。

僕はとりあえず最後に見た倉庫で寝ることに決めた。

一つ、二つ、三つ、

どれも代わり映えしないが、

(倉庫だから当たり前か)

最後の倉庫だけは違った。

キグルミがあったのだ!

暗くてなんのキグルミかよく分からないが

倉庫に放り出してあるからたいしたものじゃないはずだ。

僕は迷わずキグルミに入った…

かなり汗臭くて、何度も鳴咽したけど

臭いにも慣れるもんだ。

僕はキグルミを寝袋にして寝た。

スタジオの開始時間というのは9時と相場は決まっている。

この日も撮影のため9時前にはスタジオで準備が始まった。

着々と準備が進む。

特撮は準備に時間をかけてかけて、

あっと言う間のシーンを撮影したりする。

キグルミに入る俳優部が準備のためにスタジオに入った。

「うわー!だ、誰だ!」

大声を聞き付けて倉庫に集まるスタッフたち。

ゴジラに頭が生えていた。

僕は巨大な「ゴジラ」のキグルミから頭だけ出して寝ていたんだ。

「おい!起きろ!誰だお前!」

「あ、す、すいません!でも働かして下さい!」

「はあ?」

「このゴジラ働きたいってよ!」

僕はその日から照明部の助手として働きだした。

スタッフルームで寝ることをゆるされ、

飯も三食食べさせて貰い、

風呂はスタジオにあったから不自由なことはなにもなかった…

そして…

照明部から制作部に移り

制作部から演出部に移ったんだ。

現在スタジオには厳重な警備がなされ

昔みたいに簡単には入ることはできない。

この話しもかなり古きよき話しであり、

普通、ゴジラに人が入っていた段階で警察呼ばれても文句は言えないだろう。

君もスタジオに忍び込め!ってことじゃなくて

その気持ちがあれば別な状況でも結果はついてくるんじゃないでしょうか?

なんかすごーく体育会系な話しだけど

人の心を打つ時って体育会系が1番効くじゃない?

国道を走るトラックの前に飛び出して死にませんとか叫んだり、

空港のど真ん中で助けて下さいとか死にかけた彼女抱いて叫んだりさ。

文章で書くと馬鹿馬鹿しいけどさ

その馬鹿馬鹿しいことが本当は皆大好きなんだよね

さ、馬鹿馬鹿しく生きようぜ!

って、僕、すげー元気になってる!

うわっ!6時54分だよ!

2時間も書いてる!

じゃ、今日はこの辺で…