8月31日
TV番組のオフライン編集。
知り合いの制作部の自宅でのノンリニア編集。
ノンリニアとリニアの違いは、また今度・・・
さて、10分番組2本分の編集なので
都合20分の編集をしないとならないのだが、
TVという性質上10分を1秒でも1フレームでも
オーバーないしショートできないのが悩みのタネである。
1秒くらいすぐ切れたり足したりできるだろうと
お考えかもしれない。
でも、ことはそう簡単には運ばない。
芝居物でないとしても、
どんな編集でも”間”というものがある。
セリフやナレーションを言い終わった後の”間”や
セリフとセリフの”間”などだ。
この”間”が視聴者とずれていたりすると、
もの凄く違和感や物足りなさなどを生む。
手法として、それを作ることもあるけど
今回の番組については、その手法は必要がない。
なので、間がとても重要になってくる。
つまり、たった1秒を切るだけで、
足すだけで、
せっかく編集で作った”間”が
壊されることがあるってこと。
そのため『尺調』という作業が一番神経を使い、
頭も使う作業となってくる。
TVはもちろんCMなどは、
この『尺調』が肝になってくるのです。
普段、助監督をしていると、
あまり『尺』のことは気にしないで仕事をしています。
だからと言う訳ではないけど、
僕にとって『尺調』はとっても辛い作業でもあるのです。
必要なのに、切らないとならなかったり、
不必要なのに切れなかったり・・・
ああ、すでに編集を終えているので
言い訳はできませんが、
編集はやってもやっても
心残りがありますね。
さ、そんなわけで、
ふらふらになりながら帰宅したんですが、
先日メールで、
JCMのオフライン編集がこの日にあると
言われていたので
数時間眠って出発することにしました。
睡眠が足りないのか、
電車の中でもふらふらです。
思わず、自宅でも、
すでに飲んだはずのジュースを
冷蔵庫にあると思い込んでしまい、
奥さんが大事に取っておいたジュースを
飲んでしまうという事件をやらかしました。
また、やきそばに入れる紅しょうがを
半分だけ入れる予定だったのに
全て入れてしまったりしてました。
そんなやばい状況の僕なのに
JCMのオフライン編集を見たいという
欲求は抑えられません。
ゾンビのように電車にのりました。
そこで、ふと、思ったのです。
時間はすでに12時を過ぎた。
確かオフラインは10時から始まっているはずだ。
場所は毎度の所だろう・・・
『あ、こういう時に限って違う場所だったりするんだよな』
と、先日送られてきたメールを確認することにしました。
JCM オフライン ９・２ 10時～ ○○にて
本編集 ９・○ ○時～ ○○にて・・・
”ん？”
なんか違和感が。
向かっている先も、
時間も間違いないようだ。
”ん？９・２？”
『えーと、キュウ テン ニ って
9月2日のこと？』
思わず、
隣にいたおっさんに聞きたくなった。
『えーと、今日って何日？
つーか、なんの日？』
『ク 月 ツイ 日 だから、
クイ ツの日・・・クイズの日！』
『そんな日ねーよ』
屋外のそこかしこが、
蒸し風呂のような気温の中
僕は電車を二駅先で降り、
一度改札口を出て、
連絡通路を渡り、
ぐるりと反対ホームに移動して、
二駅電車に乗り、
自宅に帰りました・・・
ああ、なんか素敵な日だなぁ。
あれ、なんだろう、
から汗が流れてきたよ、
あ、あれ、なんだ、
なんだこれ、
あは、あはははは
ははははっ！
強く生きよう。
もっと、もっと。
