新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

夏の大和魂(6)

8月13日
やっとのことでVPも仕上がりひと段落
と思ったら大間違い。

J-CMの準備に取りかかる。

今日はロケーションコーディネーターとの打ち合わせ。
現場の確認と留意点などを話し合う。
また、ほとんどがロケーションでの撮影なので
雨天時の際の逃げ道や雨香盤などを考える。

雨でも撮影できるカットはどれとどれか?
曇りならいけるのはどのカットか?
晴れていないと撮影できないのはどのカットか?
この順番を崩すと全く撮影はできなくなってしまうのか?
などを現場状況や制作体力などを踏まえて考えた。

現場を行ったりきたりするけど、
これしかない!っていう香盤ができた。

清書は自宅でします。(さっき完成したんだけど)

データが絵コンテを含んでいるため
やたら重くてメールだと戻ってきてしまったり
壊れて届いたりするため
青森でも使ったサーバーUP作戦で香盤を送る。
いやぁ、こりゃ楽だ。
ちょっと前までならFAXで送るしか方法がなかったんだから。
なんのためのPCかよくわからない状態だったから
こういう電脳的で便利な方法は多いに歓迎だ。

だけど、功罪もあって、
青森で香盤を送らないとならなかったり
完成したらすぐに送れることで
作業時間が短縮されていることだ。
このことはデジタル化や無線かされたことで
顕著に仕事に出てきている。

携帯電話がなかったら
スケジュールは前もって確定させて
連絡を入れないと本人に届かない可能性があった。
でも、今じゃ携帯ですぐにつながっちゃう。
逆にギリギリまで間に合うっていういいとこもあるんだけど
ギリギリまで決定できないっていう悪いこともある。
FAXがなかったら郵便で送るか自分で届けにいかないとならないだろうし
パソコンがなければ紙の切り張りをしたり
字のウマい奴に清書させたりとか時間がかかる手間が増えるだろう。
数え上げたら沢山ある。

これはすごく便利でありがたいことなんだけど
その分ギリギリまで直しが入ったりとか
『間に合わない』っていうデットラインがすごーく伸びたんだよね。
ギリギリであればあるほど現場の作業はバタつくし
徹夜も多くなり、撮影前の体力低下につながる。
体力が低下するってことは、現場で使い物にならない可能性もあるし、
作品に対する愛情も薄れていくと思う。

まあ、いいとこも沢山あるけど、悪いことも沢山あるって感じかな。

僕は、ちょうどポケベルから携帯への転換期で
FAXはクロネコFAXができて持ってなくても受けられるっていう感じだった。
でも、すぐ数年すると一人一台の携帯は当たり前で
FAXがないと「え?ないんですか?あなた人間じゃないでしょ?」
みたく扱われるようなった。

幸い、そんな失礼なことを言われる前にFXAを導入できたし
感熱紙のクルクルから普通紙に変わったりもした。
東芝ワープロ『ルポ』から
SONYのノートパソコン『バイオZ』にも変わったし
カラープリンターだってそろえた。
まだ、なにか必要か?

電脳社会さんよ、まだ、僕は何かそろえないとならないかい?

もう、いい加減にしれくよ。
DVデッキだぁ?
ねーよ!そんなもん!
DVカメラだってねーよ!
編集ソフトだぁ?
僕のパソコンは文章だけで精一杯じゃぼけ!
オフラインくらい外でやらせろ!

ふう。時代が進むにしたがって必要なスキルも変わってくるが
必要な機材まで変わってくるのはどう考えてもおかしいよ。
もう、助けて~

って、最近よく思う。

あ、そうそう、J-CMやりながら
ある放送局の番組も作らないといけない。
せっかく頂いた演出の仕事だ。
こっちもあっちもがんばっていくぜ!

え?どこの放送局だ?
今は言えないけど地上波で地方局の番組です。
見てねっていっても教えてないから見られないよね。
仕方ないぜ。

ふ、すげー眠い。
これからその番組の台本を作らないとならないんだけど
明日からやるってことで
勘弁してほしい・・・

日記もまた、2日に一回とか3日に一回とか
たちの悪い便秘みたいな更新になるけど
がっつりと暇な時がまたすぐくるので
その時とかでも更新したり、
一度書いたものをリライトしたりできるし、
慌てず騒がす、この新カチンコ日記をよろしくです。

最近は質問メールや応援メールがすくないのですが
皆さんあれですか?お盆ですか?
ならしょうがない。
我慢します。

あれ、ですよ。
励ましとか応援とかのメールって貰うとこちらもハッピーだし
送る方だってハッピーになるんじゃないかな。

つーことで・・・

じゃ。