新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

メールという弊害。

7月30日
メールというものは
一方的な通信手段である。

本来、手紙であるはずなのに
”メール”と言葉を変えただけで
物言いや、方法などが、
一方的に伝えられる。


なんでこんなことを書くかと言えば、
現在、進行中のVPの修正依頼が
昨日に引き続き、今日も来たのだ。
小出しに修正を出されるほど
こちらとしては困るわけだが、
その内容に、ちと疑問を抱いたわけだ。
なるほどと、頷ける内容ならいい。
いや、厳密に言えば、

なるほどと思える内容なんだが、
前回の打ち合わせと逆のことが書いてある。
内容はなるほどと思っても、
これには疑問符をつけざるを得ない。
いや、先方にも都合があるのだろうが、
それはこちらとて同じ。

一番困ったのは
キャラ設定に変更を依頼されたこと。
そうなると、僕としては大きな修正を入れることになる。
大きな修正を入れたくないわけじゃないが、
メールや添付ファイルで
”検討をお願いしたい”って書かれても
それは、ほぼお願いではなく、
”命令”に近い。

だって、添付ファイルに文句を言っても
誰も聞いてはくれないからね。
で、勝手な修正を入れて送信すれば、

”先日、このようなお願いをしたはずなんですが、
 そうなっていないのですが…”

となるに決まっている。
つまりは、命令なのだ。



大筋が見えてきて
先方も、小手先の修正に走っているのはよくわかる。
大筋を変えずに細かな修正で
社内調整を取りたいのだろう。

ミエミエだ。

確かに、望まれない物を作る気は無い。

が、順番があるのではないだろうか?
少なくとも、前回の打ち合わせを
ひっくり返すのだから
それなりの意見統一が必要だと思う。



僕も、マシーンではないので、
言われたまま、
ほいほいと台本を修正することはできない。
これを撮影して編集して仕上げていくのは
自分なのだからね。



で、ここまでの内容だと
メールを転送してきた
アシスタントプロデューサーにも腹が立つ。
僕に転送する前に
読んでいるのだから、
これがどういうことなのかを
理解してから転送して欲しかった。

小手先で修正できるようなものではありません。
キャラ設定に変更を入れるということは
最悪全て書き直しですよと。

いや、いや、
分量的にも結構な修正依頼なのだから
きちんと打ち合わせを持つべきじゃなかろうか?
全員が納得して動き出す
それが、つまりは、
望まれるものになるに違いないと考える。





朝までかかって修正をしたが、
今日のメールで全部パーになった。



悔しいからと言って
今日も徹夜して書こうなんて思わない。
こんな状況だと、
明日、また修正依頼が来ないとも限らない。



だから、暫くは台本を書かないと
プロデューサーとアシスタントプロデューサーに

”メール”で一方的に伝えた。




僕は
命令されて、その通りの台本を書けるほど
執筆能力があるわけでは無いので。
そんな小手先の技術は持ち合わせていないので。






結局は自分の首を絞めることになりかねないが、
仕方がない。
書けないものは、書けないのだ。
どんなに文章が丁寧であっても、
どんなに正規の書類の体裁であっても、

一方的な命令に違いはない。

そんなものに聞く耳は無い。






おととい、きやがれってんだ!

いや、丁寧にいこう

おととい、いらして、
    いただけないでしょうか?


じゃ!