新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

明日なき世界

11月29日
抱えた仕事の量は
始まる前から容量オーバー気味
眠らずに済む身体があったなら
迷わずこの時期だけでも使わせてもらう。

さて、容量だオーバーだと言っても
求められるクオリティは最低限守り
尚且つ越えなければならない。

今回の仕事は
前回別の会社VPを見られてのご発注。
その別会社VPは親分と俺の手によるもの。

前回作ったVPは大変好評らしいのだ。

客先にコンテンツ詳細の打ち合わせに赴く。
例によって予定時刻より30分以上早く着く。
打ち合わせないと大まかなことから細かなことまで
全く解らないが早く行くことで自分の中で先手を打つ。
無論なんの効用も意味もない。

まもなく3歳になる息子。
サンタへの理解度が高くなってきた。
どーしてか分からんが
サンタがやきてプレゼントくれる。
パパかママに希望を言うと
サンタにお願いしてくれる。
それも電話で。

しかし、日付の概念がしっかりしていなく
いつの話しなのかが理解できていない。
なんかっつーと

「明日?」

クリスマスは明日じゃない。

息子はいつまでサンタを信じるのか?
息子よ、サンタの存在を信じないのなら
プレゼントも存在せんぞ。

”そーせん”だよ。

ちなみに息子のプレゼントの希望は
やはりトーマス関連だった。
プラレールシリーズのゴードン

現在、トーマス、パーシー、ジェームズ、エドワードとあり
車輪もなくなり全く動かないヘンリーも含めると5台。

で、その壊れたヘンリーだが
先日、児童館に
おもちゃのお医者さんがやってきて
リード線の切れた
ジェームズを直してくれた。

息子はそれを覚えていて
ヘンリーも直して欲しいと言ってきた。
だが、壊れ方が
ジェームズとヘンリーでは全く違う。
捻挫と骨折くらいに違う。
予防接種と血清くらい違う。
ドトールエクセルシオールくらい違う。

「お医者さんには持って行けないよ」

かなりがっかりした様子だった。
が、しかたがない。

で、ある時、
サンタさんに頼むプレゼントを聞いた

「ゴードンが欲しい!
 喋るゴードンが欲しい!」

と即断即決だった。



それから数分経って
息子がまたやってきた。

「ねえ、パパ〜。やっぱりヘンリー」

「えー、ヘンリー持ってるじゃない?
 いいの?ゴードンじゃなくて。
 新しいヘンリーをサンタさんに頼むかい?」

「うーん、サンタさんに言ったら
 ヘンリー直してくれるかなぁ〜」

ふと見ると息子の遊んでいた場所には
トーマスたちが並んでいる。
ただ一台ヘンリーだけが
車輪もなくテープでグルグル巻きで
なんとも不格好だ。
もっと言うなら可哀想な状況だ。

「じゃ、ゴードンやめてヘンリーを
   サンタさんに直してもらう?」

「うん。そーする」

また再び尋ねたら
”ゴードン!”と舌の根も乾かぬうちってやつだが、
その時の直したい気持ちは本物だったはず。


さて、大人にできるのは、
こういうことだ。

プレゼントはゴードンにして
ヘンリーも買い、
箱からわざわざ出して、
壊れたヘンリーは捨てる。

”そーせん”だよね。

じゃ!