新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

尋常じゃない…

1月20日

ヤッホー!みんな元気してる?

オイラはバリバリ元気さ!

そしてハッピーさ!

今日はね、沢山打ち合わせしたんだよ!

えーとね、VPとCMが2本で合計3つの打ち合わせさ!

大変だね!大変だよね!

すごいよね!よく頭がこんがらないよね!

でも、そんな気分は最高にハッピーさ!

え?頭がおかしいって?

ははは!なんとでも言えよ!

昨日、ラオウを倒したからね!

笑いが止まらないんだよ!

うっ、なんだよこのキャラ、辛いじゃん。

普通に戻すわ。

ま、色々とある。

多分、今年はスゲー年になると思う。

カンとかフィーリングじゃなくて実際問題スゲーことになっている。

スケジュールはテトリスのように、空いていた隙間にはまる。

1、2、5と埋まっても3、4、6と別件が入る。

午前中が埋まれば、午後に仕事が入る。

一日埋まったと安心すると夜中からの呼び出しが来る始末。

ハッピーを通り越して少し怖い。

何が怖いって、そんな感じでベルリンの前後を除き

3月半ばまで全く休みが無いということだ。

確かに、俺は休みが嫌いだし暇だとイライラする。

しかし…ちょっと、どうなんだろう。

少し心配。すごく心配。

20代の頃のようなバリバリ伝説な体力は無い。

いくつかの現場では助手も付けて楽ができるが…

今月もあまりに仕事が入っていて、

一体どことどこに請求書を送ればいいか?いくらにするか?

など全く手が付かない状況だ。

請求書は送らないとお金にならないので忘れるとやばい。

仮払いの領収書ぐらいやばい。

あ!精算もしないと!

誰か、代わりにやって!

そんな忙しい中、九州からメールがきた。

ベルリン映画祭への出品が決まった映画

「千年火」で現地採用スタッフのTからだった。

卒業を期に東京へ出て映像業界で働きたいらしい。

俺の返信はシンプルだ

「覚悟して来い」

俺がデビューしたのは95年。

今とは状況も景気も違うが

右も左も分からん奴を雇うところは少なく、

また、そういった奴らは酷く安く、使い捨てにされることが多い。

毎年何人の若者が映画や映像を志して現場に来ているか?

何人が使い捨てられていっているか?

優秀な奴は映像業界になどに来ないで

CGやゲーム業界に行くと言われてもいる。

無用な下積みは嫌だと思うだろう…

それでも来るか?T木よ!

来るのなら入口までは案内してやる。

入ったら…

後は地獄かもしれんぞ。

地獄を進む助けはしてやるが、

蜘蛛の糸を掴むのは自分でやってくれ。

俺だって蜘蛛の糸を捜しているんだから…

少し書き足し・・・

やっと全ての打ち合わせを終えて帰宅。

時間はすでに1:30だ。

日付も1月21日になっている。

これから数時間後にはロケハンに出発する。

村本監督が金のマイクロじゃないと行かないと駄々をこねている。

『金なら1枚、銀なら5枚』ですと

とりあえず意味不明なことを言って返しとく。

どんなマイクロであっても出発するのだ。

 

今回は演出部に新たな刺客が加わった。

映画『最後の晩餐』で制作部として参加していた

元々演出の菱沼くん。

あと、スーパーサポート三浦さんの代わりに

元CM制作の青木女史。

3人目は前回同様の森。

またしても、4人の演出部という

本当に有り得ない状況が実現したのである。

何度も言うがCMで演出部が付くことは、まず無い

これも村本さんの人徳によるところが大きく

僕も何度も助けられた。

おかげで、

僕は数社の制作会社と取引させていただいくことができています。

この場を借りて、ありがとうございます!村本さん。

 

 

さて、九州からくるT木は

いつかこういったメンバーの中に入ることがあるのでしょうか?

機会はあまり多くはありません。

ボケボケしている時間は全くありません。

時は金なり、タイムイズマネー。

過ぎた時間は戻らないから

皆、時間に対してお金を払うんです。

働くイコール時間を売るということじゃないでしょうか。

また、どんな時間を売るのかも重要ですよね。

 

もう少し追加。

最近、架空請求メールが頻繁に届く。

皆さんにも送られているのでしょうか?

TVなどで色々取り上げられているので

ご存知の方も多いと思いますが

自分は引っかからないとか

自分は大丈夫だと思ったりしてませんか?

恐らく、情報を知っている方なら大多数の方が

そう思っていることでしょう。

ただ、送られてきてみて初めて気が付くのですが

何通も何通も届くうちに”アレ?なんで?もしかして?”と

思ってしまうようにできているんですね。

僕も始めの1、2通は”ふんっ”と思っていましたが

3通、4通と連続で来た時には”ドキッ”としてしまいました。

その時に”あ!これか!”と思ったのです。

その、あ!が危険なんですね。

基本的に日本人ってのは律儀な人種ですから

ちゃんと退会しようとか、払って綺麗にしょうとか、

思いがちです。

律儀なのは良いことですが

使ってもないお金を払うのは愚の骨頂です。

TVでも言ってたと思いますが

僕が気づいたことをいくつか書いておきます。

まず、僕の名前がどこにもない。

HNすらない。

あっても、メールアドレスの@より前の部分です。

この部分は自分の名前を使っていたりする所ですので

ヒヤリとするかもしれませんが

お金を払うのにHNだったり偽名であったり

するはずはありませんよね。違いますか?

そして、見た、使用したとされるサイト名が無い。

使用したとするなら使用した時間や

時間に対する金額を明示するはず、もしくはしないと駄目でしょ。

そして、携帯なりPCなりでお金を払う方法は多くありません。

クレジットカードか振込みなどサイトとしても

確実にお金が取れる方法を取っているはずなんです。

つまり、本当にこんな集金方法とするならば

こんな後手対応は喰っぱぐれもいいとこで

商売としてなりたってないということです。

簡単に言うと公衆電話で使った後に

1万円です!と言われるようなものす。

使った後に払うなんて・・・でしょ?

そんな商売ありますか?

払うのは・・・律儀なかた?

いや、使ってないのに払うのだから

慈善団体の方じゃないでしょうか。

恵まれない悪徳業者に愛の手を!です。

本当に使って律儀なのは良いことですが

使ってないし、使ったとしても事前に料金説明のないものは

明らかに不当であり、請求権はありません。

ビデオ屋でエロビデオのパッケージを見ただけで

一泊二日の料金を払えと言われるようなものです。

え?違う?ま、まあ、いいじゃんか。

メールもさすがに、1日に3通以上違うアドレスから来ると

必死ですね

って感じ。

もし、使ったとしても

こんな後手の集金方法なら

踏み倒してやりましょう!