12月21日
ＶＰプレゼンの日
昨日より心配した親分から
電話やらメールやらがガンガン入ってくる。
親分は今九州にいるので
更に心配なのだろう僕が。
そんな心配をよそに僕は至って平静である。
与えられたのは５分という時間だし、
５分で言えることなどたかが知れている。
親分には悪いがなんの準備もしていない。
演出意図や演出方法は絵コンテを書いた時点で
僕の中で出来上がっているし、
その説明などたやすいことだからだ。
多分、僕のこういう性格を知った上で
僕にプレゼンせい！と指令を出したのだろうが…
いよいよプレゼン
プロデューサーが企画説明を先行する。
時間は５分。
”あ、あれ？僕が言いたいこと言っちゃってない？”
”マジかよ！”
「それでは、今回演出を担当する長谷の方から」
”えー！ここで振る？”
「（ゴホン）えー、よろしくお願いします。今回の御社のビデオですが、
演出方法としてはですね。多面的・多角的な視点を駆使します」
”な、なんだよ！多面的・多角的演出って！”
”あーもー！どうにでもなれ！”
「説得力ある構成で
見ている方の興味を飽きさせません」
”文章めちゃくちゃだよ”
ピリリリリッ！
「終了です」
”う〜ん。どうなんだろ？”
しかし、緊張の”き”の字もしなかったな。
× × × × ×
息子が23時を過ぎても全く寝ないので
寒いけど散歩に出ることにした。
充分に厚着をさせ前抱っこで外へ…
身を切る寒さで瞬く間に息子の鼻が赤くなる。
お互いフードを被り歩く
息子は行き交う車やパチンコ屋のネオン、
走り去る電車の光りを目で追いながら
キャッキャキャッキャ言っている。
余程楽しいらしい。
しかし、20分も歩くと歩きの振動が
心地良いのかうとうとしだす。
流石に僕は身体中が冷え冷えで
息子を抱いたお腹以外は南極気分である。
よーし、ようやく寝たか
帰宅するぞ、ルーラで！
あ！寒さでもうＭＰがない！
