新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

転がる罠

9月22日
”秘密”と書いた仕事のロケハン。

秘密と言っても、ここで書いている以上、
”秘密”でもなんでもなくて”内緒”ってくらいかな。

現在4つほど抱えている僕にとっては、
心の寄り所というか、
モチベーションを保つ為には
とっても重要な仕事でもあります。
はっきり言って4つも抱えると、
どこかに罠が生まれ、
知らずに罠にはまるなんてことがある。
普段、踏むことなんて
予想だにしなかった罠。
その時点で周りが見えてない
ということなんだよね。

今はまだ踏まずに
切り抜けているけど…

単純に足を引っ掛けるだけの
罠ならいいけど…
遅刻した!とか忘れ物した!とかね。
これが、もし、地雷だったりすると大変だ。
作品進行が止まるとか、
ミスが原因で降ろされるとか…
”死”に近いダメージを与える
地雷には気をつけよう。

踏まない為にも”内緒”の仕事を頑張ろう。
持てる力を振り絞り、
適当に力を抜いて、
素晴らしい結果を残します。

終わったら必ず…いや、多分お話します。

わざわざ、僕の足の下に
”罠”を仕掛けてくれる奴が
数名いるけど頑張ろう。

きっと僕なら大丈夫。

だって、僕だもん。
うまくいくさ。

× × × × ×

実は何日か前に友人がリストラされた。
僕とは、何本か仕事を一緒にしてきた
戦友でもある。

彼は、決して出来ない奴でも
大ミスを犯したわけでもない。

そういう時期なのだ、今は。
僕は詳しくはないが、
すでにいくつもの制作会社が無くなって
いくつもの制作会社が縮小されていっている。

だが、こうも思う。
頭の悪い奴らが、
のうのうとコーヒー飲んで
欠伸なんてしてやがるのに
制作会社の奴には珍しく
作品1本、1本に精魂を注いでいた奴が
会社の席をなくしてると。
 
 
どこの世界にも、
どこの国にも、
どこの会社にも、
頭の悪い出来ない奴がいて
出来るのに年齢が若いから、
チャンスを逃したから、
なんとなくという理由で
必要な人間がいなくなっていく。

誰かどうにかしてくれ。

とりあえず、僕の戦友を助けてやってくれ。
僕にできることなんて、ほとんど何もない。
電話が来た時にちょっとした助言と
僕の考えを言うことぐらいしか。
 
  

  
×  ×  ×  ×  ×

秘密仕事のロケハン。
なんとかロケ地は決定。

どうなることやら。