9月8日
Noーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！
試写をまたしくじった。
もう、疲れた。
向いてないのかもしれないね・・・
はっきり言って相当落ち込んだ。
映画「MASK DE 41」の監督
村本さんからメールが来て
思わず愚痴を書いてしまった。
”試写に失敗しました”
”向いてないんですかねぇ 僕は・・・”
ここで、一つ言っておくと
僕が仕事の愚痴を”本気”で言うなんて
ただごとじゃない。
前々から書いているように
僕の基本は『根拠の無い自信』だからだ。
どんな失敗でも、僕は開き直れるし
特に仕事に関しては
失敗なんてしたことないとまで思っていた。
でも、やっぱり、こういう事というか、
状況というか、大技というか、来るんだよね。
ま、恐ろしくタイミングがいい時に
メールが来たもんだからさ
ついつい、愚痴を書いてしまったと言う訳だ。
そしたら、返事はすぐに来なかった。
”うわっ！すげー寂しい・・・”
打ちひしがれて、くたくたで、
全くの不眠で、
1時間30分も混んだ電車に乗って
パソコンの入ったリュックと、
資料がパンパンに入ったトートバックと、
試写用に借りたDVカメラをひいひい言いながら持って
携帯を握り締めて返信を待っていたのに・・・
”つれねーじゃんよ！村本さん！”
思わず、携帯を地面には投げないで、
そっとポケットにしまって
コンビニでまずい弁当を買って、
ペプシコーラのおまけのガンダムが
見たこともない『ゴッドガンダム ヘッド』で
”なんじゃぁ こりゃぁ！”
と松田優作さんばりに大声を
誰もいない部屋で張り上げて、
台本を直さないといけないので
パソコンを開き、
ホットメールに誰からもメールが来てないことを確認して、
新・カチンコ日記のコメントが
入っているかどうか見に行って
そんなことしていると、
台本を直す時間がなくなってしまうから
嫌々パソコンをワードに切り替えて
黙々と直した。直しまくった。まくりまくった。
やっと、全部の直しが終わって、
時計を見ると22時30分だった。
昨日の昼から全く寝ていない。
目をつぶるだけで、行ってしまいそう。
そしたら、携帯が鳴った。
携帯を開くと、
にこやかな村本さんの写真が表示されていた。
なんか、その時は電話に出る気がしなかった。
今やっている仕事で、
村本さんからの仕事ができなくなりそうなので、
どうせ、そのことだろうと思ったから。
鳴り止まぬ携帯に向かって僕は
”今、僕は目の前のことで一杯一杯ですから！”
とつぶやいた。
そしたら、鳴り止んだ。
なんか不思議。
だから、村本さんにメールしたんだ。
『30分後に電話します』って。
僕は、ふらふらするから
風呂に入りにいく。
風呂に入っていても、
携帯電話の音が鳴り響いている。
最近、どこにいても
携帯が鳴っているような気がするんだ。
風呂に入っていても、
寝ていても、電話を切った直後でも、
当然、風呂から出ても電話は鳴ってない。
ただの気のせいだ、メンタルなことだろう。
でも、いちいち気になんかしてられないよ。
やりたくてやっている仕事だろう？
やりたいから引き受けた仕事だろう？
フリーランスなんだから、
引き受けた仕事の重みはわかるだろう？
逃げたくたって、
逃げることなんてできやしない。
できなくても、
やるだけ。
やらなければ、
仕事は成立しないのだから。
後悔するのなら、
引き受けた事自体を後悔しろ。
でも、後悔なんてしてない。
だって、やりたいんだもん。
辛いよ、とっても辛いけど、やる。
いや、できる。根拠なんかないけどね。
村本さんに電話した。
誘われている
仕事のことだろうかと思ったら違った。
僕の愚痴のメールを見て、
電話してくれた。
まだまだ、ディレクターなんておこがましい僕に
”僕の時はこうだった”
”僕はこう思った”
”長谷くんもきっとさ・・・”
励まされた
とっても、現状が嫌で、
放り投げたくなってたけど
村本さんからの電話で
なんか元気が出てきたんだ。
普段、愚痴なんて言わないから、
もしかすると
すごく心配させたのかもしれない。
すいません。
でも、ありがとうございます。
先輩の言葉が、今、
一番嬉しいし、助かります。
あ、今、僕、そんなこんなで、
涙が一杯溢れています。
久しぶりに嬉しくて、
嬉しくて泣きそうです。
追いついて、
追い抜かないとならない人ですが、
今日は完敗です。
どんな時でも、
一番役に立つのは”経験”ですね。
もう、吹っ切れました。
僕は良い先輩を持ちました。
みんな、『MASK DE 41』を見よう！
暇なら毎日見よう！
