新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

新たな戦い(2)

7月26日
ディレクターとして打ち合わせ。

7分程のイベント用VP

すでに撮影済みの素材を
カッコ良く編集して欲しいとのオーダー。
初見の映像を見たその場で音楽打ち合わせ。

う〜ん、どう編集するか
考えてないのになぁ・・・
しかし、時間も無いし
仕方がないかぁ。

が、撮影素材を見ても
なかなか良い案が浮かばない。
でも、打ち合わせはしないとならない。

「えーと、なんかズバッとガガガーンとした感じで」
「は、はあ」
「なんて言うかなぁ、迫力?ドスンとした」
「え、ええ、」

擬音を連呼する。
連呼しまくる。
音楽屋さんも困ってる。

「ま、後は台本書きますから」
「そ、そうですか。お願いします」

と安易に台本を書くと
約束してしまった。

”あ、やばい”

と思っても、時既に遅し・・・

この後、CMの打ち合わせが
あるんだったー!
いつ書くんだ!
夜中か?
夜中なのか?
夜中なんだね?

いつ寝るの?
いつ寝られるの?
睡眠時間は何時間なんだー!

「じゃ、よろしく長谷さん」
「あ、ああ」

同級生のプロデューサーに
”さん”付けされ仕事モード全開だ。

”書いてやろうじゃないのさ!



そのかわり・・・”

「編集、かかるよ時間」
「え!ど、どのくらい?」
「相当かかるね」

”ふっ”

さて、一応応戦したし
CMの方の打ち合わせに行くとするか。
そんなこんなで、
予定より遅くなってるし急がないと!

助監督として打ち合わせ。

到着すると当然ながら
打ち合わせは始まっている。
僕を待ってるはずがない。

さて、今日は演出コンテUPの日だ。
今回の物語はどういう話しだろうか・・・
なんとなくの話しは知っているのだが、
やはり非常に楽しみだ。

コンテを読む(見るじゃなく読む)時は
角度を変えて数回続けざまに読む。
1度目は内容・ストーリーを読み、
2度目はカット内容を読む、
そして3度目は撮影方法と
撮影順序を考えながら読む。

何分、何時間、何日必要だろうか?
与えられた”枠”は
何分、何時間、何日か?
”枠”にはめるためには
どのようなリスクがあるか?

まあ、色々と考える訳だ。

さあ、今回は・・・

”う〜ん、相変わらず厳しいねぇ”

打ち合わせ後、
一人残って制作部と
更に細かい打ち合わせをする。

ロケ候補地はどこか?
現在の問題点はどこか?

クオリティを下げず、
尚且つ効率が良く、
疲れない方法はないものか・・・

さっとラフに仮香盤を作り提案。

「現状で考えらる香盤はこんな感じかなぁ」
「なるほどぉ」

スケジュールも確認する。
VPもあるから準備期間中は
あまり参加できないかもしれない。
得にメインロケハン日程がまるかぶりだ。
ちょっとやばい。

仕方がないので事前に
仮香盤を組んで提案することにした。

”あ!やべー!VPの仕事でも
安請け合いしたことで
自分の首を締めたばかりなのに・・・”

えーい、ままよ!

どうにでもなれー!