新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

フモー

5月28日
もはや、打つ手なし。
すごく近いところで事件が起こっているのだが
全く手が届くところにない。

すぐ声が届く距離にいるのに
全く声が届いていない。



そして、全身を襲う不毛感。



無駄毛よりも無駄なこと。




全身が脱力し
やる気とか勢いみたいなものは
馬鹿っ話しで打ち消される。

でも、全体を覆う黒い雲は払拭はされない。

あの時だって絶対絶命だったけど
一難さってまた一難きたりしても
乗り切ることができたけど…


でも、きっと船は係留された先から
出航するはずだし、されるべきである。
陸に上がりさえしなければ。
いや、陸に上がったとしても
きっとそれを押し出す力を持った時がくる。
それを信じて前を向く、前に進む。



しかし、理想だけでは
遅い来る現実から逃れることは出来ない。
現実は、ひしひしと迫ってくるのだ。
カチカチと秒針は進むのだ。

だから、僕は次の手を打つ。
そして、進む。





何と言われても構わないけど
立ち止まれない理由があるもん。
止まっていたって始まらないしね。





こうやって切り替えているようで
実は忘れようとしているのかもしれないし
あの時流したあふれる熱い涙を
二度と流さないようにしたいだけだし、
溜飲を下げるためには
どうしても必要な作業でもあるのだ。




いや、何を言っているのか
分からないだろうけども、
これは僕個人の日記だから良いのだ。

俺だけが理解してわかれば
後々になって読み返すことがあれば

そして、泣くのだ。



今日泣かなかった分を
次の機会に泣くために。
信じればきっと叶う。

泣いた涙は帰らない。
涙の水分は水でも飲めばよい。
世界はそうしてバランスを取っている。
取らざるを得ない。

出るなら引っ込む
引っ込んだら出る。








フモーと鳴く牛。






そう、僕は丑年です。






じゃ!