新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

冒険に行こう!

10月22日
息子を連れて新宿へ行く。
奥さんと娘は置いての
二人旅。

以前から、申請はしてあったが
なかなか暇がなくて
取りにいけなかったパスポートの受け取り。
一人で行くのもなんだからと
息子と二人で行くことにした。

とはいえ、距離的にはそんなに遠い場所でもなく
家を出る前に息子はう○ちをしてくれたので
外でう○ちをすることもないだろうと
半ば安心しての出発であった。


自宅から電車を乗り継ぎ
大江戸線の都庁前に到着。


「わー!どこココぉ?」

大江戸線だよ」

「へー、トンネルだねぇ~」

「そーだねー。ずっとトンネルの中だよ」

「ふーん、すごいねー」

「すごいかー」

パスポートセンターは
大江戸線から降りてすぐある。
今日は日曜日なので
申請窓口はやってなくて
受け取り窓口だけの営業である。
大江戸線から降りて
地下にいるまんま
窓口でパスポートの受け取り。

パスポートは最近変更があったらしく
今回の再取得で
僕のパスポートはICチップ入りになった。
なんだか、パスポートの真ん中に
厚紙のようなプラスチックが入っていて
窓口で見せられたのだが
そのプラスチックの中にICが入っていて
顔写真とか名前とか生年月日の情報が
入っているそうだ。
一体、この情報を見る設備のある国が
どれくらいあるかは甚だ疑問を感じるが
まあ、これだけやれば偽造しにくいでしょという
自慢をされているようでもあった。

で、10年旅券で1万6千円・・・

ちょっと高くない?

うち2000円は東京都へ落ちる金額らしいけど
他の県ではもっと安かったり高かったりするのかしら?
調べるつもりもないけどね。面倒だし。


で、ものの10分で受け取り作業が終わり
帰っちゃおうか迷っていたんだが
ここに来るまで息子は
あまりにも良い子であり
おとなしく、騒がず、
階段もいっつも二段飛ばしとかするんだが、
”今日はしないでね”と言ったら
素直に一段づつ階段を下りてくれた。

だから、ちょっと聞いてみた。


「息子よ。どっか行く?」

「行くぅ~!」



今までがかなり
つまらなかったのかもしれない。
勢いよく返事した。


「じゃ、トーマス乗りに行こうか!」

「やったー!トーマス!トーマス!」



と言ってみて少し考えた。
トーマスの乗り物があるのは
新宿の京王百貨店屋上だ。
ここから歩くと30分は軽くかかるだろう。
息子の手を引いてとなると
更に時間がかかるかもしれない。
電車で一駅乗って・・・

スキップして歩く息子を見ると
また、すぐに電車に乗るのは躊躇われた。
もうすぐ昼だし、息子的には
お昼寝の時間である。
電車なんか乗せたら
すぐに眠いとか言って寝てしまうかもしれない。
そうしたら、起きるまで
屋上で待つとか、抱っこで移動とか
辛さが計り知れないものになってしまう。

で、歩いて移動することにした。

動く歩道に差し掛かったが
日曜日は稼動していない様子。
このまま歩いて・・・

息子の手を引いて歩いていると
息子がすぐ俺の前に飛び出してくる。
これは、疲れたから抱っこして欲しいの合図である。

自宅を出る際に
奥さんと息子は

”パパに抱っこしてって言わないでね”

と約束をしていたのだ。
息子的にはそれを頑なに守りながらも
体と心は抱っこして欲しいという
相反する気持ちからの行動である。


「○○くん、疲れたの?眠い?」

「うん、疲れた。眠い」

「・・・抱っこして欲しいの?」

「うん!抱っこしてぇ~」

「駄目!」

俺は少し走ったりしながら
息子と距離をとったりしながら
眠気を覚ます作戦に出た。
息子はそうとは知らずに
はしゃぎだして、走り回る。

「抱っこしてぇ~」

とか言いながら走ってくる。
追いつきそうになると
俺は走る、全力で。
絶対についてこれないスピードで走る。

で、これは誤算であったのだが
逆に、息子は疲れてしまい
眠さが倍増、歩くスピードが半分以下に。
これはいかん、歩きながら寝てしまうと思い
しかたなく、抱っこする。
こんなことなら、ベビーカーか抱っこ紐を
持って家を出ればよかった。

だが、抱っこしたらすぐに寝ると思った息子だが
抱っこされて楽になったのか
周りの状況が気になりだして
なかなか眠ろうとしない。

「眠くないの?」

「眠くなーい」

「・・・じゃ、降りろ!」

と、東口の地下まで来たところで地面に下ろす。
ここからはすぐに京王デパートだ。
思ったより空いていたエレベーターに乗り屋上へ。

息子はもう何度も来ているので
屋上に降りたそばから
目の前に熱帯魚売り場があって
その横の出入り口からトーマスの乗り物に
行けることを知っている。

今から見ると
些細なことかもしれないが
子供にとっては
デパート屋上は
まだまだワンダーランドなのかもしれない。

1回300円もするトーマスの乗り物に乗せる。
降りたそばから、もっと乗り物乗る!と
猛烈な駄々をこね始める。
乗る前にあれほど”1回だけ”と
言ったのにも関わらずだ。
あげくに、ワンワン泣き出すので
少し落ち着かせようと
自販機でりんごジュースを買う。

ジュースを飲ませ落ち着かせる。

だが、飲んでいるその目の前には
他の子が乗るトーマスがある。


「全部飲まないでね」

と、パパに一口くれたが
飲み終わって一言。

「でも、もう一回乗ろう?」

「・・・駄目!ワンワン見て帰ろう!」

「ワンワン!見る!」

これくらいの子供との会話をしていると
本当に面白い。
色々な言葉を覚えて
次々と繰り出していくので
ふと、子供であることを
忘れさせる一言があったり
ワンワン、ニャンニャンと
ディスイズ子供的用語で
走り回ってみたり。


あまり、子犬や子猫に興味を示さない息子。


「どうした?トイレ?」

「トイレなーい
(行かないの意)
 ○○くん、お腹空いちゃった!」


時計を見るとすでに12時を回っている。
自宅を出たのが11時だったから
もう1時間経っているのか・・・


「じゃあ、ポテト食べる?」

「ポテト食べるぅ~」


駅近くにあるマックへ。
注文はやっぱりハッピーセット
すでに、自宅には
ハッピーセットのおもちゃだけで
カゴが埋まるほどあるのだが
量的にも値段的にもちょうどいいので
都合が良い。

話はずれるが
このハッピーセットのおもちゃで
過去にディ○ニーのカー○の
おもちゃシリーズがあり、
どうしても、主人公の赤い車が
どの店行っても売り切れで・・・
という話しを助監督M木にしたら
事務所近くのマックにありました!と
わざわざ購入しれくれた。

そんな状況を見ていた助監督I嵐が
先日、事務所で会った際に。


「はせさん、これ!息子さんに!」

と、UFOキャッチャーの
   カー○ぬいぐるみ


3つほどキャッチしてくれた。
もちろん、赤い車も入っていた。
だから、息子にこう言ってやったのだ。


「イガ○シからもらったんだよ」

「へー!すごい!
 アザラシからもらったんだ!」

「いや、アザラシじゃないよ、
 
イガ○シだよ、イ・ガ・○・シ!

「アザラシ?すっごーい!
 
アザラシさんありがとう!

「わざと?・・・うん、アザラシでいいや」



話を元に戻す。
そんな、ハッピーセットだ。
俺はもちろん
ハッピーセットだと足りないので
別なバリューセットにしたのだが
息子は席につくなり
俺のバリューセットに付属しているはずの
ポテトMサイズをがっちりとキープ。

俺はM食うからお前Sな。と
息子は言わんばかりだ。

悔しいからナゲットを横取りする。
つーか、息子はナゲットを食べられないから。

たらふく食べたと思ったのだが
帰りの電車の中で
奥さんへのおみやげ用ポテトを見て

「まだ、食べる~、お腹空いた~」

「こら、これはママのポテトなの!駄目!」

と、はたから見たら
お腹を空かせた子供に
お預けをして、
食べさせない父親のように見えうるだろう。
ここで我慢させれば
自宅に帰ったら
食べるのを忘れてしまうだろうし。


と、思ったら大間違い。


奥さんのポテトを
息子はがっちりと横取り。
Sサイズポテトをペロリと食べ尽くし

「まだ食べたい~」

と泣き出した。
さすがに、これ以上
食べさせるわけにはいかないし
これからポテトを買いに行くなんて
俺がするわけない。


「お外では、あんなにいい子だったのに」

「いい子なんかじゃなくていい~
 ポテト食べたいぃぃぃぃぃぃ~~」



いぃぃぃぃと言いながらお昼寝しちゃいました。
マック恐るべし。
何か入っているんじゃないか?

パパもフィレオフィッシュ
   食べたいぃぃぃぃ~~





じゃ!