新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

グラグラ

5月9日
グラグラと煮詰まったコーヒーはまずい。
酸味が強くなるというか、
なんだか味が壊れたような感じもするし
匂いが臭いに変化するものだ。

さて、明日はVPのMAがあるんだが、
今日はその準備ってもやることが無い。
オフラインをいじるでも無いし。
音楽打ち合わせもすでに終ったし、
修正依頼の出ているテロップ原稿は打ち終わっている。

で、都合空いた時間を
今度の番組企画コンペ企画書に使うことにする。
昨日、思いついた案は
無事にどこからも返答はなく、
GOもNGも無いが勝手に進めることにした。

午前中、新たな資料が必要なので
図書館に行く予定にしていたが、
ついでなので、まだ、幼稚園に行きたくても行けない
2歳の娘を連れて図書館の隣の公園に行く。
2歳と言えども、言葉の内容をなかなかに理解できるので、
事前に

「先に図書館に行くよ、いい?」

と聞いて、了承を取っておく。
勝手に行っても構わないんだが、
そうすると図書館内で暴れかねないからだ。
すでに、自宅でも公園に行く、公園に行くと
騒ぎまわっていたので、
こうして事前了承を取っておかないと
約束と違う!と半狂乱で怒りかねない。

まあ、この辺が男の子と少し違うところか。

多分、息子なら、
いきなり図書館に行っても
それなりに図書館で楽しむだろうからだ。
公園には行きたいけれども、
図書館もそれなりに楽しいぜ!と。
それに、息子用に本でも一冊借りたりすれば
気分は100%そっちに向かうはずなので
そういった所はコントロールし易いといえばし易い。
まあ、単純なのだ男の子は。


が、娘は少し違う。
これも性格なんだろうけども
一度言ったことは、かなり覚えている。
いや、息子も覚えているが、
その場の状況に流されて、
しばらくしてから
”あ、公園は?行くんじゃなかったけ?”
と、なるが、
娘は、移動中でも図書館に入ってからでも
公園、公園、とぶつぶつ言っている。
図書館で少し本の検索をしていると
少しの間はじっとしていたけど、

「パパー!公園行くんでしょ!」

と言ってくる。

「行くよ、行く。ちょっと待ってよ、すぐ終るから」

「行く!公園行く!」

「いや、だから、検索がさ…」

と、拘束具代わりに使用している
ベビーカーから強引に降りようとする。
それをまた、なだめるのに数分かかり、
午前中で人影まばらだと言っても
ここは図書館であるから、
物音とかがすごい気になる。

見かねてなのか、
図書館の人が来てくれたので、
検索した情報を見せて
本を持ってきてもらうことにした。
たかだか4冊だったが、
探している最中に娘は怒り出すに違いないから。



まあ、プロというか職員だからか、
すぐに本を見つけてくれて
公園、公園とうるさい娘を公園へ連れて行く。
砂場で遊んでいる間にでも
資料を読もうかと思ったが、
1ページを読まない間に
砂場からすべりだいへ行き、
階段が登れない!と呼び出され、
ブランコに行っては、
乗れない!と行って呼び出され、
ブラブラさせろ!と怒られて、
終いには、隣のブランコに座れと命令される。

鉄棒に手が届かないから
持たせてやれば自分の体重を支えきれないと
手をプルプルさせながら泣き、
砂場に水を入れたいからと
水道に行ってみるが、
蛇口が捻られないと腕をひっぱられる。

で、結局、2ページも資料を読むことができないまま
娘の公園遊びに1時間ほど付き合う。

この集中力の無さというか
移り気な性格は女だからか?
それとも、個人の性格か?

自宅に帰る道すがらも
ベビーカーに乗りたがらず
自分で押したいと言い出し、
車の少ない車道だったから
少し押させてやったんだが、
今度は、ベビーカーのシートを指して

「パパ、乗って!」

と言われる。
さすがに、パパは乗れません。
尻が入るとは思えないし、
乗ったら壊れるだろう。
それに、俺が乗ったら押せないだろうよ。

「無理だよ」

と言っても、

「無理じゃないよー」

と言い返される。
いい加減にせーよとピクピクなったが、
赤ちゃん連れのお母さんに

「大変ですね」

と苦笑いで言われて
落ち着いた。
これが、俗に言う”魔の二歳ですよ”と
苦笑いで返そうと思ったけど、
そんな余裕が無かった。

ベビーカーの方向を修正してやってるのに
すっごい怒るんだもの娘が。
少しやりすぎると
駄々をこねて座りこんで
大声で抗議してくる。

ハンガーストライキか!

そうやって、実力行使で自分の意見を通そうなんて
テロリストと同じだぞ!
泣き声テロか!

そんなテロに屈服するのも癪なので、
ほっといて歩き出す。
更に大声で泣き、走ってついてくる。
抱きついてきたので、
抱いてやると、肩を枕に眠たそうにした。

「なんだよ、眠いのか!」

「うん」

「うんって!」

息子もそうだが、
子どもは眠いと手が付けられなくほど
わがままを言ったり、暴れたりする。

眠いなら寝ろと言いたい。




それから、いつもの喫茶店に出向く。
借りてきた資料をやっと読む。
バタバタしながら借りたので、
見当違いの本でなければ良いと思ったが、
これが見事に正解であった。
つーか、丸々ツボにはまった感じ。

ナイス!図書館職員!

って、俺が検索したのか。






が、企画書作成段階で
やっぱり壁にぶち当たる。
なかなか進まない。

考えても無駄モードの入ったので
日記を書き出したのが今。

隣のおっさんが、
くちゃくちゃ言いながら
ガラナジュースを飲んでいて
その音が気になって腹が立つ。

どうして、くちゃくちゃと音が出るのか?
何か行動する度に、
ちゃっ!

ジュースを飲んで
ちゃっ!

何もしていないのに
ちゃっ!ちゃっ!

歯に何か詰まってもいるのか?
なら、トイレでブクブクペーしてこいよ。
頼むからくちゃくちゃしないでくれ。

企画書に
くちゃくちゃ番組企画
って書きそうになるから。



あ、でも、これ面白そう!



じゃ!