1月28日
ただまんじりとなく
先方からの電話を待たないで済んだ。
先日、ラジオＣＭの演出依頼がきて
にべも無く引き受けたからだ。
これにより、じっとしていると
居ても経っても居られない感情から解き放たれ
別件の仕事に集中することができる。
何もできないのに、
何かしたいと気持ちばかりが焦っている状態は
非常に身体にも心にも良くない。
さて、ラジオＣＭだが、
初経験である。
今まで、色々な仕事をやったつもりであるが、
ラジオという分野はやったことが無い。
基本的に映像ありきでやってきたものだから
音しか存在しない世界というのは、
これはこれで非常に興味が湧く。
昨日、早速、先輩の監督にメールした。
『ラジオＣＭを引き受けることになりました。
ラジオの経験が無いのですが、
コツなどあったら教えていただけませんか？』
折り返しは電話できた。
『ラジオはねぇ、難しいよ～』
「やっぱりそうですか」
『うん、音だけしか無いからね、
今までの感覚でやったら、間が空き過ぎちゃうからね』
「あ～、ですよね」
そうだ、映像の無いラジオの世界では、
無音でも絵で見せる、”間”で見せるという技法は
存在しない。
いや、あるかもしれないが、
初挑戦で挑むにはハードルが高いだろうと思う。
また、ＴＶＣＭと違い聴取環境が全く違う。
ラジオを聴いている環境というのは
ＴＶと違いパーソナルである場合が多い。
『1対1で伝えるメッセージに近いかもしれないね』
「なるほど」
知ってはいたけど、
言われて見て初めて気が付いた。
通常の道のりで
ＣＭディレクターになっていない僕としては、
経験値の高い先輩ディレクターが
こうしてアドバイスしてくれることは
何よりありがたい。
ＣＭ原稿が届いた。
尺は20秒。
じっと原稿を読み、狙いを読み取る。
また、狙いの裏に
もうひとつ狙いが無いかも勘ぐる。
もうひとつ狙いを入れられないか考えてみる。
少し考えて思った。
ラジオＣＭって、いや、ラジオって、
かなり面白いかもしれない！
こうして、手が届きそうなドキドキ感を
紛らわす…いや、しばし忘れることにする。
忘れるというよりも
今、何も手の下しようの無い一件より
全力で当たらなければならないことがある。
夢は高く遠く…
例によって
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クライアント名や放送日、
出演者情報などは
一切公表できません。
メールで質問されてもお答えできません。
ご了承ください。
じゃ！
