新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

朝がまた来る(3)

8月19日
TV番組の取材2日目

昨日より1時間早い出発なので必然的に1時間早い起床。

いつものようにコーヒーを煎れ10分ほど
アメリカンスピリットをくゆらしながら
ぼーっとする。

昨日は炎天下で歩き廻ったのと
夜遅くまで起き朝が早かったので
何もせず寝てしまった。
今日は帰ったら昨日の分を含めて台本を書かないとならない。

いかんせん教育に関する内容なのであまり下手な言葉は使えない

取材時も同様でひとつひとつ言葉を選んで質問を重ねていく。
皆さん、熱く教育を語ってくれる。
僕もつい台本に関係の無いことまで聞いてしまう。

現場も好きだがこういうことも好きだなぁ…

さて、先日、強引にCM撮影の仕事を入れたせい、いや、おかげで
気の休まる日が一日も無くなった。
9月の初旬までノンストップみたい。

「あ!でも発注は大歓迎っす!やりますよぉ!」

はっきり言って忙しいの大好きです!

「休む暇もねーのかよ!」

とか言いながら走り廻るのがいい。
あー、やばいなぁ、ワーカホリック?
でも仕事じゃないとエンドルフィンが出ないいうか…

話しは変わりますけど
最近は人の良心に付け込んだ迷惑メールがあるんですね。

”あなたのアドレスから件名も本文もないメールがきたんですけど
どなたですか?間違っていたらすいません”

つー感じ。

普段ならアレレと思うんだけど
ちょうどエキストラ関連のメールをガンガン出していた時期だったから
思わず、あれ?間違ってたかな?と思い

”ごめんなさい。”

と返信した訳ですよ。
そしたらですね。
その後から、どんどんメールが来るんですね。
親が単身赴任でとか
金持ちなんだけど寂しいみたいな
小出しに小出しにパーソナル情報と思われる内容をね。

僕もかなり頭が温いので
始めの2通くらいまでは
まじめに答えてたんですね。
でも、僕の書いた内容には一切触れない返信が帰って来る訳です。

僕もさすがにというか、やっとというか
”こいつ…もしかして?”
んで暫く返信せずにほっといたら
2日くらいで5通くらい送ってきやがった。

内容も次第に”会いたい”とか”好きです”のような感じに。

おいおい、何も書いてないだろう?
馬鹿ですか?みたいな。
んで、最終的には有料の掲示板に登録してくれみたいな。

迷わず拒否リスト登録

迷惑メールと英語のメールは送ってくんな!

さてさて、今、1件、取材が終わりまして
次の場所へ移動中な訳なんだけども
いやぁ、楽しいね。
たまたま(というか仕組まれた)中学の放送部が同席しての取材だったのね。
したら、まあ、その放送部は自分たちで色々ドキュメンタリーとか作っていてさ
取材終わりを見計らって

”作品を見てほしい”
”感想が聞きたい!”

僕も嫌いじゃないから
いろんな話しして…

そしたら今度は

”今度2年生がドラマを…”
”香盤表ってなんですか?”

僕も嫌いじゃないから…

いやぁ、都合3時間も…

いや、ひとつ言い忘れた

「重要なのは技術の前に”意志”撮るという”意志”」

頑張れ! 中学生!

ああ、こういう映像エリートが数年で入ってくると思うと…

怖いよ。

追記
あんまり疲れたから、もうちょっと書く。
2件目の取材先に行ったんだけど、
これがえらい遠いとこで。
電車で片道1時間30分かけて、
えっちらおっちらと駅まで電車で行ったの

事前のHPで地図を出しておいたんだけど
その場所の地図だったから
結構省略されていて

実際に行ってみると
まあ、素晴らしい景色のとこだったんだけどさ
地図通り歩いてみると
山あり、山ありのUPUPコースでさ。
だって、常に山だよ。
通る車が全ての運転手が

「え?こいつ徒歩?」

みたく、不思議な顔して見るんだもん。

「あー、どうせ、徒歩ですよ」

ってなな感じなんだけど。
行けども行けどもなかなか着かない。
あんまりにも、山のぼりだったので
ふと心配になった。

”あれ、これ、もしかして、間違ってたら・・・”

そう、道を間違ってたら
また、山を延々と下り
山登りをやり直ししないとならない。

こりゃ、大変だっつんで
誰かに道を聞こうと
周りを見るんだけど
誰もいない。

こんな暑い日に外に出ている奴なんて誰もいない。

”えー まじかよ!”

と仕方がないから、もう少し歩くことにしたんだ。
もっと上に行ってみよう、
そこから下を見てみよう。
もしかしたら、そこから見えるかもしれない。
目的地が・・・

見えたら潔く戻ろうじゃないか。

と、テクテクと歩きだした。

10分ほど山を登りやっと山頂付近に。
そこで、僕が見た光景は・・・

森。森ばっかり、下なんか見えやしねー

だから、登ったさ、更に上を目指して。
と、急に下り坂になった。

”ふう、これで少しは楽になるかな”

と、意気揚々と下り始めて、ふと気が付いた。

”まてよ、これ、下っといて、もし、間違ってたら・・・”
”登って下って、また登ってにならないか?”
”なるよ、なるさ!”

もう、慌てた慌てた。
誰かに聞かないと、道を!
誰か僕に道を!

そしたら、山林で工事をしている方々がいた。

”お、いた!人だ!”

僕は駆け寄った。

「すいません!○○って、この先ですか?」
「え?○○、知らないなぁ。この辺の者じゃないから・・・」

”ええええええええええええ なんだよそれぇぇぇぇ”

「あ、地図で見てやろう、工事用だけど」
「すいません、お願いします!」

と、おじさんが広げた地図は・・・

電信柱の場所が書かれた地図。
この町のどこに何番の電柱があるかという。
それしか、書いてない。

「ねーなー、あっちじゃないの?」

おじさんが、向けた指先は無情にも僕が来た道だった。

”戻れと?”
”すでに40分以上も山を歩いた僕に戻れと?”
”そう、おっしゃる?”
”ははーん、あなた、悪魔?”

僕は携帯電話を取り出した。

”圏外だったら、もう、帰ろう。日本へ帰ろう”

 
■昨晩は野菜たっぷり冷麺を作りました。
野菜たっぷりでした。
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