新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

撮影準備2

5月24日
プロデューサー・監督・カメラマンと打ち合わせ。

脚本を読んだ感想や意見を交換する。
ここで重要なのが『枠』の問題だ。

どんな仕事でもそうだが
成立させるためには決められた『枠』
守らなければならない。
『枠』が大きいか小さいかの違いはあるが
やることは同じ。

現状の脚本では長過ぎる。
決められた撮影期間という『枠』からはみ出している。
ただ、単純に短くすればいいってもんじゃない。
ストーリを壊さず、監督のイメージも壊さず、
『枠』に、はまるように短くしなければならない。
そうしなければ撮影はできないのだ。

一見マイナスイメージだと思うが、それは違う。

映画は『省略』の芸術という言葉があるように
時間を『省略』したり距離を『省略』したり

『省略』することでドラマを作り、スピード感を作ったりする。

つまり、現状『枠』にはまってない脚本
更にどう『省略』していくかを話し会う。
どうすれば悪い方向でない『省略』になるかだ。

ここで失敗したり、間違ったりすると
撮影が頓挫したり、『省略』ではなく『妥協・手抜き』な作品になってしまう。
監督や脚本家には辛い作業になることもあるが
ある程度仕方ない作業でもある。

また、そうすることによって
『どこに力点を置く』『どこで力を抜く』かがはっきりするのだ。
力ばっかり入った映画はたいていの場合
息が詰まってしまうからね。
野球で言えば緩急をつけるってやつだね。
スピードを感じさせるために
あえて、スローなテンポを見せたりね。

いわば『さじ加減』ってやつ。

つー訳で、今日は色々意見を言わさせてもらった。
どの辺を『省略』したらいいかを。
あんまり説明しすぎると見ていて
『もう、わかったよ』ってなっちゃうでしょ?
脚本という文字面で面白くても
それを映像にするとなると面白さが違ってくるもんなんだ。

例えば、告白の場面でも
男の子が「好きだ」と脚本に書いてあったとする。
でも、映像やストーリーで語っていると
そんな言葉なんか必要なくて
男の子の表情だけで充分だったりする訳だ。
芝居ってそういうもんだと思うし、
映像ってそういうもんだと思うんだ。

と、ここでお知らせ。

今回、僕がチーフ助監督する映画の
『エキストラ』を募集します。
日時はまだ未決定だけど(僕が決めるのだが)
6月の半ばを予定してます。
撮影場所は都内近郊。
拘束時間は一日(8時間~10時間程度)予定。
ギャラは出ません。
弁当と交通費くらいだと思います。

詳細が決定次第、
「新・カチンコ日記」本家「カチンコ日記・掲示板」にて
お知らせします。

いちいちHPを確認するのは面倒だ!もしくは
いち早く連絡が欲しい!詳細がすぐ知りたい!
という方はこちらにメールください。
件名を「エキストラ情報くれよ!」で。
登録された方に詳細が出次第、直接メールします。

情報は6月上旬に開示予定!