香盤のフォーマットはこの記事ではありません。
2月9日
結局、昨日の段階でVP台本を
書き上げることはできなかった。
原因はいくつかあるが、
一部保留の形で親分にはメールする。
で、今日は朝からすぐに
映画『日本の自転車泥棒 JAN』の
撮影香盤作成に取り掛かる。
実は一番の山場を残した形での
第2部終了であったから
たった2日間とはいえ、
実にハードな内容の香盤になっている。
どこにどう、時間を使って
どこをどう、節約していくか？
一番時間をかけたい部分ほど
香盤の最後に持っていきたくもなるが
あんまり遅い時間に設定していると
結局夕方になってしまったりして
日が沈むからバタバタと・・・なんてこともザラ。
その辺りのサジ加減も難しい。
昼前に香盤をメールする。
これで撮影までの間は
映画に関わる時間が取れない。
準備もへったくれもない。
そのほとんどの部分を制作部や
サード助監督岩崎に任せざるを得ない。
少し遅れて昼食を取る。
で、これから少し休憩といいたいところだが
CMの企画コンテを書かないとならない。
まだまだ、今日という時間はある。
筆記用具を持って街に出よう！
■腰が痛くならない椅子が欲しい
欲しいと言うくらいだから買えない罠
■続き書くかもしれない罠
ーーーー続きだ。
さあ、企画コンテを書くぞぉ～
なんて机に向かっていたら
携帯がブルブルしている。
今日は非常に電話が多い。
さっきから頻繁に電話ばかり鳴っていて
いちいち「あーもう！」とか
いいながら出ていたのだ。
「俺はいつから人気者になったんだ！」
と、携帯を見ると
映画『日本の自転車泥棒 JAN』
の助監督岩崎からだった。
「なんだ、どうした？」
「すいません、スケジュールなんですけど」
「え？マジかよ！」
「ええ、○日、○日とどうしても・・・」
「はぁぁぁぁぁ・・・」
「すいません」
「うん、まあ、仕方・・・ない」
なんと、第一部からずっとついていた
サード助監督岩崎が
スケジュールNGに！
ショック！ショック！ショック！
つまり、つながりを保持できる人間が
いなくなってしまったのだ。
これはやばい、非常にやばい。
基本的にサード助監督というのは
美術・小道具周りを担当している。
一番重要な影の主役でもある『自転車』も
彼が自転車屋さんを当たり、
交渉して借りてきているのだ。
それに、物語上の小道具のつながりも
彼が記憶しているのである。
※同時にスクリプターも記録しているが。
で、どうするか？
俺はすぐにM木に電話をした。
そう、CMの現場で村本さんの現場で
ちょくちょく手伝ってもらうM木だ。
彼もこんな時期だから忙しいに違いない。
駄目なら駄目でまたアドレス帳を
順番に降ろすだけだ。
次は『Mり』だ・・・
「お久ぶりです！」
「おうおう、忙しいの？」
「い、いつですか？」
「○日とか○日とか・・・」
「別件入ってますが、
準備中なんで対応できますよ」
「お！本当か！じゃ、よろしく！」
「え？え？な、なんすか？何があるんすか？」
「いやぁ、実はな・・・」
「あ、それって、ブログに書いてあった」
「お！察しが早いね。じゃ、言わなくていいな」
「いや、教えてくださいよ！」
「しょーがねえなぁ・・・」
「ええ」
「実はな・・・」
今までM木とは映画の現場で
一緒になったことはない。
しかし、それが不安だということでもない。
非常に楽しみだ。
君のボールドを見せてもらおうか。
■結局、企画コンテが進まない罠
