新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

いざ、ベルリン!

2月10日

もう後は帰国してから書くと言いながら

また日記を書いてます。

うまいこと鉄の塊が空を飛んだなら、

今日中にはベルリンに到着する予定です。

さて、そもそも何故ベルリンで

何故、俺が行くことになったのか…?

話しの頭は年末に遡る。

ここから少し29日に書いた日記とダブると思います。

昨年、12月29日。

俺は奥さんの実家で正月を迎える予定だったので

仕事終わりを見計らった29日、

高速バスで東京から離れつつあった。

目的地到着の30分ほど前だ。

うとうとした俺を起こすかのように電話が入った。

監督瀬木さんからだった。

俺は、お馬鹿さんだからマナーモードにし忘れていたんだ。

慌て電話に出た。

「す、すいません、今〜かくかくしかじかで〜30分後に…」

俺はまたサイエンスチャンネルの直しか何かの話しだとばかり考えていた。

だから、あまりかけ直しの電話も面倒だと思っていたのが正直な感想だった。

しかし、きっちりと30分後。

バスはまだ目的地に着いていなかったが

瀬木さんの方から電話がきた。

”そんなに急ぎなのか…ますます、嫌”

だが、そうじゃなかったんだ。

バスの中で電話に出るなり。

「早急に確認!2月のスケジュールは?」

「え、あ、いや、実はまだ、バスでして…」

「ええ!」

「あ、でも2月はアバウトになら空いてますよ」

「NGあるの?」

「いく日かは」

「えーと、じゃあ、メールするから読んだら、

すぐに返信ください。」

こんなに急な用件とは?

俺はその5分後に来たメールを見て本気で何度も読み返した。

[件名]

ベルリン

[本文]

2月のベルリン国際映画祭に将平の保護者が必要です。〜長谷君を連れて行きたいと考えています。〜ギャラはでません。早急にご返事下さい。”

※一部抜粋

何がなんだか分からなかった。

俺は監督でもなければプロデューサーでもない。

ただの助監督だ。

ただの助監督がベルリン映画祭?

俺は奥さんの実家に着くなり

「俺、ベルリンに行くらしい…」

「え?何?何で?ベルリン?」

今思えば、あの時、現状がこんなにも忙しくなるなんて想像もしていなかったんだ。

1月初旬の段階で3月半ばまで埋まるなんて…

しかし、ギャラが出ようが出まいが

行くと決めた以上は行く。

すでにこれも仕事のうちなんだ…

それから約1ヵ月…

ほとんどいきなりの準備でベルリンに行く…

9時20分京成上野発スカイライナー

さあ!何があるのか?

何もないのか?

面白いのか?

面白くないのか?

続きは2月17日!

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2005年ベルリン映画祭キンダーフィルム部門出品作品

映画「千年火」撮影日記はこちら

2005年2月12日渋谷UPLINK X

2005年2月24日ゆうばりファンタスティック映画祭オープニングナイト作品

映画「最後の晩餐」撮影日記はこちら

2004年2月28日放送/2005年2月23日DVD発売作品

TVドラマ「LOVE ASIA 花びらの舞う海へ」撮影日記はこちら

TNC掲載バージョンはリンクからいけます。

撮影における専門用語(香盤表とかエフェクトとか)の解説はここ

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