新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

3年振りのMASK DE 41

8月22日

昨日行きたくて行きたくて仕方がなかった

映画『MASK DE 41』を見に行く。

イマジカの試写室で見て以来3年振りの鑑賞となる

あれから、いくつもの現場を監督村本さんとこなし

あれから、いくつかの映画を助監督し

あれから、村本さんとの映画がひとつ準備中につぶれ

あれから、脚本の足立は結婚し

僕には、子供が生まれた。

劇場に入るなり『スカイハイ』が流れた。

言わずと知れた『千の顔を持つ男 ミル・マスカラス』の入場曲だ。

僕は村本さんや足立ほどプロレス好きじゃない

でも、あの頃、猪木やマスカラス、ホーガンが活躍していたあの頃

僕は確実にプロレス好きだった…

スカイハイは僕を”あの頃”に戻した…

MASK DE 41』はリストラされたサラリーマンが、プロレス団体を興す物語である。

そして、プロレスってこういうことなんだと考えさせてくれる物語でもある。

技を受けること。

どう受けるるか?

受けてどう返すか?

”受けの美学”

主演の田口さんは20キロ大きくなれという村本さんの技を受けた。

村本さんは大きくなった田口さんを受けた。

二人が返した”技”が

映画『MASK DE 41』だ。

劇中でも田口さん扮する忠男はあらゆる事態を受けまくる。

リストラや家族崩壊、松尾さん扮する蛯脇が起こす様々なトラブル。

全てを受けきった忠男の返した”技”が…

3年前。

僕は友人の脚本デビューと先輩の映画デビューが嬉しくて試写室で泣いた。

今日、3年振りに見た『MASK DE 41』でも僕は泣いた。

最高に格好悪い親父である忠男の姿に感動した。

”技”を受けきった忠男の姿に感動した。

あのラストのリングにいたこと

ラストの芝居のスタンドインをしたこと

なんか自慢したくなった

隣に座っていた夫婦が

「面白かったねー」

とつぶやいた。

嬉しかった。

きっと、あなたにも面白い映画です。

是非ご覧になってください。

さて、これから打ち合わせだ。

作品は村本さんが監督のJ−CM。

僕に村本さんの”技”が受けきれるだろうか?

※「MASK DE 41」が制作される過程から撮影中

そして、3年を経ての公開までが赤裸々につづられている日記

『舌先三寸日記』は左のリンクから飛べます。

しかし!この日記は

9月末日には公開を見届けてたとして、その役目を終えます。

そして、僕の本家・カチンコ日記も同様に終了します。

後は、この新・カチンコ日記しかありません。