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新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

ここは、まだ昭和だ。

2月10日
ベーゴマの話しだ。

ベーゴマへののめり込みには
段階があった。

最初は回すことへの興味。
より早くヒモを巻き、
より相手より強く回すにはどうすれば良いのか?

そして、強さへの興味。
強いコマにはどんな秘密があるのか?
ここで強いコマは削られていることを知る。
また、同時に強い回し方にも興味が湧く、

コマをまっすぐ回すのではなく

角(カク)を付けると言って、
コマをナナメに入れて回すテクニックにも興味を持つ。



で、行き着く先が
コマを鋭く削り、そして、角を付けて回す。


割りとシンプルなテクニックだが
シンプルだからこそ奥が深い。
投げ方にも人それぞれあるし、
角についても、床や相手によって使い分ける。

また、投げ入れる場所も
1対1での勝負や多人数での勝負では
全く変わってくる。


ベーゴマにはルールが沢山あるが
全てに共通するのがこれ。
相手のコマを弾き飛ばし
自分のコマを床に残す(回った状態で)。



もっともシンプルな勝利条件がこれだ。



まあ、後は子どもたちが独自で考えたルールや
土地土地に昔からあったルールなどもある。






で、結局のところ
最終段階のところに来てしまった。


僕は自身のコマを削り
角を付けて投げ入れる。
一対一の場合は
9時から10時の方向にコマを投げ入れるし
多人数の場合には
あえて真ん中に投げ入れたりもする。
コマには独自のカラーリングをするし
時には絵も書いたりする。




今日は午後から近所の公園で
コマを削りに行った。

数名、ベーゴマ仲間が集まってくる。
いや、ベーゴマ仲間というか
子どもの幼稚園が一緒だったパパ友だ。
ベーゴマに引き込んだのが実際だ。

すると、子どもたちは
ヤスリに興味を持つ。
僕が削ったコマを見て、
僕も削りたい!と思う。

だって、強くなるんだもん。

でも、ただ削るだけでは強くはならない
むしろ弱くなることもある。


そこに努力や研究、鍛錬などが
ぎっしりと詰まっている。




ただ、ヤスリを買って削るだけでは勝てない。



そこに面白さがある。
そこを面白がれなければ
続けることは難しいだろう。





幸い、子供たちは眼の色を変えて削っている。
強くなりたい、勝ちたい一心で。


僕はそんな子どもたちと対戦する。


当然、手加減など無し。
だから、僕が勝つ。


子どもたちは再度削りに走る、研究に走る。



何度も何度も、僕が勝つ。




そんな中で
ちょっとしたきっかけで僕が負ける。

その時の顔。

これを見られるだけで幸せだ。



この顔が見たいから
僕は手を抜かない。



本気になって戦う。



ベーゴマはいくら大人でも
関係なく勝ったり負けたりする。

それも面白い。



それだけ削って角をつけても
削っていないまっすぐなコマに負けることもある。



だから余計に面白い。







日が沈み真っ暗になるまで
ベーゴマを回す。





ここは、まだ昭和だ。



じゃ。