新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

あー、そっかー。撮影三日目。

11月27日

昨日があまりにも順調だったから

撮影の開始時間を1時間遅らせた。

スタッフや役者たちの体力も心配だったし

なによりも、僕が眠かった。

が、色々と調整して1時間遅らせたにも係わらず

香盤通りどころか2時間ほど押した…

予想以上に午前中の分量が、

いや、内容が重かった。

僕の予想通りには進行せず、

むしろ全てが裏目に出る感じで

プレッシャーを与えたくない部分にプレッシャーが出て、

プレッシャーをかけたち部分には

全くプレッシャーがかからなかった…

そう、開始当初の機械トラブルから

今日の押せ押せムードの予感はあったのだ。

朝からの押せ押せムードは

いくら鈍感な僕でもプレッシャーを感じてしまう。

僕が言い出したのだ、明日の時間を1時間遅らせましょう!と。

まあ、僕以外が言い出すことはあり得ないだろうし、

言っても認められなかっただろう。

だから、僕が言い出した。

でも、こうして、遅れを出している。

もし、朝の1時間があったなら…

そう、撮影中に何度も何度も思った。

もし、1時間あったなら、今はまだ9時だったはずだとか

もう、ワンカット粘れたはずだとか…

悔やんでも悔やみ切れないけれど

後は、午後からの撮影分をグリグリと巻いていくしかない。

いや、巻ける!

そう意気込んで午前中の撮影を午後に終えた。

グリグリと押し込んでみたものの、

最終的に香盤に追いついたのは

最終シーンの頃。

もう、ワンカット撮れば終了ってところで時計を見た。

全くのオンタイムだった。

ふう…

まあ、でも、なんとか枠の中に収めることは出来た。

安心、安心…

よし、明日から編集だ!って思ったら

「監督!まだ実景が撮れてないので明日は実景日です!」

「ああ、分かった、何時集合?」

「今日と同じ時間に…」

「え? はい?」

行くともさ、行ってやるともさ。

だって、撮影は楽しいんだもの。

じゃ。