新・カチンコ日記2

根無し草男の映像日記

人生も折り返してしまった。

4月7日

もう二週間ほどで誕生日だ。

いや、めでたいんだか、めでたくないんだか。

うん、38歳になる訳だが、

年齢を重ねた実感がまるでない。

体力的な部分などに年齢を感じるが、

精神的にというか過去ログを振り返っても

対したことをしていない。

これはある意味由々しき事態ともいえる。

映画を撮りたいという願いは叶わず、

その入り口を垣間見ただけで過ぎ去ってしまった。

いつか必ずというのは簡単だが、

簡単なことを持続させることは難しい。

少し疲れてきちゃったかもしれない。

疲れるのは早いかもしれない。

まるで分からない。

ただ、闇雲に仕事を引き受ければ良かった助手時代とは違い、

ひとつひとつに思いを持って当たらないといけないのが今だ。

ただ、多様な選択肢があった訳ではなく、

仕事を選んでなどいられはしなかった。

ただ、今になって、

数少ない選択肢のもう一方を選んでいたらと

思うこともなくはない。

そんな37歳の終わりだ。

一つ、もしかして…と思える分岐点は助手の頃にあった。

ある劇場映画のサード助監督に呼ばれたが、

同時に僕は小劇団の旗揚げに躍起になっていた。

一瞬躊躇したが、当然ながら劇団を取り旗上げた。

その助監督に誘ってくれた方からは

それ以降疎遠になり続く仕事は紹介して貰えなかった。

今、思えばメジャー映画系の助監督の入り口だったのかもと。

もしかすると、そこで助監督を続けていたら

ずっと映画の仕事ばかり続けていて…

その先は分からないけど。

ただ、分かるのは、

僕はその選択肢を選ばす、

映画系からCM系の仕事が中心になり

VPをメインにディレクションする立場

になるってことだけ。

後悔?

いや、どうなっていただろうっていう興味。

そっちの想像を膨らませて楽しんでいる。

息子も無事に小学校2年生になり

もうじき娘も年長さんになる。

そんな38歳になるとは

想像してなかった。

そう、まさか、

危機的状況をバイトで回避しようとは!

外車を5台くらい持ってて

豪邸に住んでいるって思ってたのに!

過去の記事にも書いたけど

小学校の卒業アルバムに書いてあった

僕の将来の夢は 「大金持ち」 。

まだ、まだ、夢は遠い、夢は儚い。

じゃ。